結末3 【明海。後悔の日々】
明海このお話は少し性的な話が少し入ります。
高3の秋。
ある事実を知ってしまった私の生活はガラリとその姿を変えた。そのワケは私の自業自得だったわ。
私の思い込みからクラスメイトの人生を目茶苦茶にしてしまったのだから……
私の仕組んだイジメで彼を孤立させて、クラスから居場所を無くし、転校へと追い込んでしまったクラスメイト。真実を知った私は親の反対を押切って半ば家出するように学校をやめた。
私は唯一の友人となってしまった南さんに協力してもらい、転校してしまった彼の行方を探した。
イジメを苦にして転校していった彼の行方を知る人物はなかなか見付からなかった。
当然よね。
彼をイジメていた側の同級生達に行き先を教えている訳がないわよね。
それでも私は諦めずに彼の居場所を探し続けた。そして、彼の居場所を知る人物を見付けることに私は成功した。クラスメイトの剛志だった。
はじめは私に住所を告げることに難色を示す剛志であったが、私の度重なる説得が遂に実を結んだ。
私は彼と再会を果たす。
そして、やってしまった罪の大きさに深く後悔することとなる。
彼は早くに父を亡くした母子家庭で育ったひとり息子だった。彼の転校はただでさえ苦しかった家計に想定外の痛手をあたえてしまったのだ。彼の母は息子の将来の為にと仕事を増やし……ムリが祟り病気となってしまった。手術をしなければ数年で死に至る重い病気であった。
結果、彼は転校して半年後。母の治療費と手術の費用を稼ぐ為に学校を辞めて働きはじめたのだった。
本当になんということをしてしまったのだろうか私は……
記憶の中の彼と目の前の痩せ細った彼の姿に私は唖然とする。
私は彼に謝罪をし、彼の母の治療費を毎月支払う事を提案。
私の言葉に驚く彼に毎月治療費を支払っていった。
高校を自主退学した私の学歴は当然だけれど中卒となるわ。
政府や政財界は経済は回復傾向にあるとうたうけれど、それは大企業しか見ていないからであって大体は大企業に搾り取られた残りカスの様な利益を末端で分け合う……それが現実であり、中卒の人が働ける場所等は限られていたわ。
私は限られた働き口の中で、このままでは間に合わないであろう少年の母の手術を間に合わせる為に実入りの一番いいある職に手を出してしまった。それは身体を売る職業。所謂風俗だった。
迷ったけれど、私のせいで人が死ぬよりは幾分かマシだと思ったから……
欲望に目を血走らせた男達が私を蹂躙して汚していく。
経験人数が1人の私にとっては、地獄の日々となったわ。
「これは私がおかしてしまったことへの天罰よ」
心を殺してつぶやく私。
仕事が終わり、1人になる度に私の体は拒絶反応をおこす。気持ち悪さに震えて震えて……吐く毎日。人間どんなに辛いことでも何時かはなれると聞くけれど、なれることはなかった。
そんな生活が約1年続き、やっと彼の母の手術代が貯まったわ。
手術は無事に成功して一命を取り留めた。嬉しそうに手術の結果を話す彼の姿に私はほっと息を吐き、私は風俗から足を洗った。
私は二十歳をむかえた。
風俗で働いてきた私は、年齢。体型。容姿。様々な男の相手をしてきた。自分から踏み込んだ世界ではあるけれど……、汚れてしまった身体を鏡に写して思う。
「私はこの先、好きな人に出会えて幸せになれるのだろうかと……」
気付けば冷たい涙が私の頬を伝った。
〖結末3 【明海。後悔の日々】〗を最後までお読みいただきありがとうございます。
おそらくは読者様の何人かは明海は自己犠牲をするタイプの人間ではないと違和感を感じられる方はいるかと思います。
明海の設定は根はいい人なんですが思い込んだら何も考えず猪突猛進。暴走機関車そんな設定から肉付けしたキャラクターなので、違和感は自分の表現力や文才の力量不足によるところです。うまくストーリーを作れるようになりたいです。
次の人物は『彩香とあさひ』この2人がメインの話となります。




