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ただの道連れ

酒呑童子がぼくに自動小銃を狙っているがそれは重要ではない。神のようにぼくを揶揄うあの酒呑童子がぼくは許さない。


キツネ。


長とその相棒がぼくをそう呼んだ。キツネだと。つまり、やつもぼくがこの中でどんなに苦労をしたのか見たのだ!


「これはオマケだよ。オマケ。君の推測通りに時間は無限ではない。よく頑張ってね?」


ぼくは村田銃を拾い上げて、そのまま上に撃った。撃ったあと、ぼくの左手は自然に戦術ベルトから銃弾を出して装填をした。


「あらら、起った、起ったア?ブタさん。なら俺に食われるまでに頑張ってね?これもオマケ。」


ぼくは銃を装填した後、リスが木を上るように梯子を上った。しかし、ぼくはやつが投げて「オマケ」にぶつかれて後ろに倒れてしまった。


オマケ?


「う、うわあ!」


やつがオマケに残した物はやつが噛んでいた人の手だった。野獣が噛んだように噛み後が残っている

て、そして、ぼくはその手の指から「バンドエイド」を発見した。


「この手はまさか!まさか!うあアアアアアア!酒呑童子!酒呑童子!てめえエエエエ!」


一瞬、何にも見えない。ぼくは梯子を一気に上って銃を照準しながら走った!


酒呑童子!てめえだけは許さない!絶対に殺してやる!てめええ!どこだ!どこにいるんだ!しかし、酒呑童子は暗黒に解けたように見えなかった。


「酒呑童子イイ!どこだ!出ろ!卑怯なやつ!なぜ!なぜ死んだ死体まで手を!こんやろオオオオ!」


涙が止まらない。ぼくは銃を握ってこのタテモノに叫んでいた。


あの手。


バンドエイドが付けている手はハスタの手だった。ぼくは自分の愚かさを責めた。彼女を死体をなぜそのまま残ってしまったのかよ!このバカ!


酒呑童子は最初からそう言ったじゃないのかよ!


自分はスカベンジャーでもいいだって!




スカベンジャー。



時には死んだ動物の死体を食う猛獣。やつは最初に自分をそう紹介したのに、ぼくは完全に忘れてしまった。やつは隠していたハスタを死体をあの鬼が・・・。


「くそ!くそオオ!せめて死んだ人に対して最小の礼儀さえいないのかよ!死んだ人間に!彼女はもうゲームの参加者じゃないんじゃねえのか!もう!こんなゲームなんかで離れて!自由になったんじゃねえのかよ!」


涙を止まらない。酒呑童子が建物のすべてを食い入る壁画は、象徴や比喩的ではない。本当にやつは死んでしまった人を食っている。


ぼくは直感的に気づいた。死んでもこの建物から離れない。このくそったれのコンクリート魔境から離れない。死んだ人は酒呑童子の一部になって、呪われたまま離れない。


なんという呪だよ。


なんという酷い最後だよ。


そして、頭を下げたぼくに地面になんか「わだちの跡」が残っていのが目に入った。なぜ、やつがここまで降りたのか?


「本当に、忙しい酒呑童子さんだったよね。なるほど、そんな理由で死体がなかったんだ。」


このわだちの跡が示しているのは簡単な事実だった。


酒呑童子は死体を回収する。


わだちの跡はりんご農場やブタ畜舎とかで農作業用で使う小さいキャリアだ。大きいさはわだちの跡で推定したら、そんなに大きいな物ではない。


「一々忙しいですね。そんなに苦労をして死体を回収したなんで。」


やつはそんなキャリアで死体を運んだようだ。その「掃除」作業の時点は新人入りのベルが鳴いた時だよな。なるほど、ぼくが降りた時、死体をなかなか見なかった事はそう言うことだった。


「くっそ、回収した後はどうなるんだ。まさか、冷蔵庫に入れて、後でハムでも作るのかよ。」


ぼくはわざと寒い冗談をしたか、また悲しくなった。ハスタは手だけぼくに戻った。この建物はぼくを揶揄っているようだ。


自慢になったよね?森田さん。


これはどうだよ?


適当にこの辺で諦めなさい。


もう、このまま進んでもなんの得があるんだ?苦痛だけだ。


君がジタバタしているのも全部無駄になって、君の死体もあの化け物の口に入るさ。


てめえはそもそも悪を罰する正義の見方の役目ではないじゃないか?


あんたは宿主だ。いつかは酒呑童子に捕まえてやつに食われる獲物。


ぼくは食いしばって、ぼくの心のどん底から漏れ出す言葉の群れを耐えた。希望なんかないだと、悪魔がぼくの肩の上に座って、ぼくに耳に「諦めろ」っていっているようだ。

その話はどんな話より甘い。ここで銃で頭を撃ったら全ての苦痛から解放されるのか?


「絶望するのはどんな時でも出来る。そ、そう。ぼくはいま自分が出来る事をするだけだ。やるべき事をするだけだ。」


ぼくはキイキイ自分の耳を鳴いている話を無視した。


「死ぬのはどんな時でもできる。いつかは死ぬ。けれど今はない。今は。」

「森田。」


ぼくはビックリして後ろに銃口を振り向けた。そこにはいつの間に森が立ってぼくを見つめていた。やつは武器を持っているのにぼくを攻撃しなかった。ぼくってバカ!やつが攻撃したらきっとやられたはずだ。くっそ!あの森が後ろにいるのによくも油断したな、森田ゆう!


「森田。君は一体。」

「・・・・。」


森はぼくを複雑な目で見ている。やつの目はなんかぼくを同情しているようだ。


「ご、ごめん。誠があんな事をするとは、俺は・・・。」

「てめえが誤る事ではない。誠は自分が選択して自分が殺された。てめえの過ちではない。」

「け、けれど。あんな急迫な瞬間に裏切ったのはやっぱり・・・。」

「誠のリーダとしての謝罪かよ?なら、誤っても本当に許されると思うのかよ?昔にてめえ自分がやったことまで?」

「そ、それは。」

「なら、黙れ。」


ぼくは森を横に押しのけて、先にエレベータの下に降りた。降りる途中にも今度は森に注意した。やつが変なことをしたらすぐ撃つ気だった。

ぼくはエレベータの地面に落しているハスタの手を拾いあげた。


「うわっ。気持悪い。そんなのどうするつもり?」


女子高生がなんかいったか、ぼくはさっぱりと無視して、ハスタの手をビニル袋に入れた。


「あんた、変態なのか?まさか死んだ女子の死体を収集して・・・・。」

「一言だけもっと言え。てめえの頭に風穴をあげるから。」


女子高生はなんにも言えずに口をつぐんだ。


「あなたの仲間だったんだよね。」


あの中年の女性はぼくのしわざを見てぼくに話をかけた。


「あ、あなたの仲間があの鬼に食われて・・・。かわいそうに。」


ぼくはその優しい話を聞いてまた涙が出た。ぼくはもう一度歯を食いしばって、首を横に振った。


「いいえ、ただの道連れだったよ。ただの道連れ。」


ぼくは涙を我慢して先にエレベータ室から出た。降りるんだ。

絶対に降りて見せる。


ハスタの手だけでもぼくと一緒に建物を出るのだ。


ぼくは一膝を地面について、23層を見つめた。酒呑童子は死体を回収するためここに来たはずだ。やつが獲物であるぼくを殺さないのは、また少しだけでもゲーム続いている証拠だ。


ぼくは後ろの動きを注意した。わざと森にぼくを押そう機会をくれたか、やつにはそんな気配はなかった。むしろ、やつはぼくの横に近づいて23層を見つめた。


「森田。ナミは見つかなかった。」


後ろをちらと見たら果然あの少女の姿が見えない。


「森田。彼女を探すのを手伝ってくれ。」


やつは緊張した目でぼくを見ている。助けないと思っているだろう。


「森田、君が俺を殺したいのは分かっている。しかし、ナミだけはナミはなんの罪もない。手伝ってくれ。俺の命が必要ならくれるから。」

「何度もいっただろう。てめえの命は取引にならない。」

「だ、だって。」

「心配するな。彼女を探すまでは協力するから。ぼくは狂った黒い羊じゃない。ぼくは人間だ。」

「に、人間?」

「てめえもここで殺したい。そう、本当に殺したい。けれど、てめえを殺さないのもその理由だ。人間だから。てめえを殺したら、この人達が生き伸びる可能性が減るからだ。」


ぼくはやつを睨んだ。森がやった事はぼくは許さない。この人達に森がどんな事をやったのか全然重要ではない。


けれど、ぼくは人間だ。ハスタが言ってくれた話たちがぼくを導く星になっている。


白い羊を救え。


それがハスタの願いなら、ぼくは森との悪縁、やつを殺す事もちょっとだけあとにしなきゃいけない。


ちょっとだけの道連れが、せめてこの人達が安全な場所でたどりつくまでは守るだけだ。別の選択肢がない。


「君。人間・・・。」


森は人間って言葉を呟くながら、本当に訳が分からないようにぼくを見つめた。ぼくはやつをさっぱりと無視して23層に目を回わした。


23層は上の階の事務室と違って、いきなり銭湯の更衣室ような雰囲気になっている。入り口は完全に壊れて形態さえ知らないが、入り口の後ろには更衣室のロッカーが並んでいる。


更衣室にロッカーがあるのは町の銭湯と同じだか、その規模って一度しか見たホテルの銭湯と同じだった。


まるで、ビルように高いロッカがそのまま迷路になって、どこへ行けばいいのか全く分からない。これじゃ、森が女子高生と婦人を探したのもまさに奇跡だった。


ぼくは直感的でここには危険な敵がいるだと感じている。くっそ、あの19層の猟師たちと戦った時の

あの感じだ。


「てめえらは合言葉とかはなかったのか?」

「合言葉?」

「なかったらいい。これから彼我識別は合言葉でするから。」


ぼくの話で女子高生がぽっと吐き出した。


「なにそれ、だっさー。合言葉って、山と川とかそういう事かよ。」

「うるさい。よくおぼえた方がいいよ。てめえをぼくが間違えて撃つかも知らないから。」


女子高生マリアは銃口を見て何も言えなかった。こいつ一々面倒くさいやつだ。ぼくはマリアを無視して話を続いた。


「バラバラになった時は質問者が「トマト」って言ったら答えは「お茶」でいい。」

「え?トマトとお茶ってどういう関係あるの?」

「関係ないから選んだのだ。もし、相手がその合言葉じゃなかったら問答無用、攻撃するんだ。」


マリアはなんか文句を言う気だったか、すぐトマトとお茶を何度も繰り返して暗記した。


「ここは広い。やはりバラバラになって探すほうがいい。ナミを探した時はこれを使う。」


ぼくは猟師が持っていた無線機を森に渡した。


「こ、これは。」

「使用方法は簡単だ。周波数はもう設定した。なんかあったら、118.00を記憶しろ。」

「118.00。分かった。」


森とその仲間たちは首を振った。

「しっかりしろ。森、てめえはそんな武器じゃためだ。」

「そ、それは。」

「勘違いするな。ナミって少女のためだ。棒とかでアイディの紐で結んだら、もっとリーチが長くなるはずだ。」


ぼくは血まみれのキャンピング斧を森に渡した。どうせ、襲撃をしても銃剣のリーチがもっと長いので心配する事はない。


「森田、君は。」

「余計な事はどうでもいい。なら、ナミを探したらすぐ知らせろ。」


ぼくは森の動きに注意して、ロッカーの迷路に身を隠した。


「森田。ごめん!そして、ありがとう!」

「うるさいっていったんだろう。」

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