銀行
ぼくの中ではハスタがあの兄弟を助けるって叫んでいるようだ。彼女がぼくに残した最後の言葉だった。
「くっそ。ハスタ、分かったよ。分かったから。」
ぼくはあの兄弟がいる場所でつかつか歩いてきた。千鶴はもっとビックリして兄の後ろに隠した。ぼ
くは少年を見つめた。どうせ少年にはぼくが見えないけど。
「なぜ妹を託そうとする。」
「あ、あんたはいい人だから。」
「やってらんねえな。またあのセリフかよ。」
よりによってハスタが言った話をこの生意気な少年が言っている。
「いっとくけどぼくはいい人じゃない。君の妹を捨ててぼくだけこの建物を出たらその時はどうする?」
「それは。」
「こうしよう。銃はあげない。どうせ君にはやくにならないだろう。これは自転車チューブだよ。千鶴ちゃん?さっきぼくが立っていた場所には矢が落ちている。」
「矢?」
「君はつぶては投げないけど、この自転車チューブならあの鉄球と矢を利用してなんとか出来るさ。矢は20発ほどあるんだからじゃんと考えて使用しろ。食糧と水はコンビニにあるからそこで確保しろ。」
「あ、あ・・・。」
「最初には自転車チューブで矢を放すのが手ごわいけど、この闇を利用したら何とかなるんだろう。」
少年は泣いていた。妹のせいで我慢した涙だ。
「ぼくは降りるんだ。運がよかったら最後の花畑で妹と一緒にまた合おう。」
ぼくは少年の肩を叩いたあとすぐ立ち上がった。ぼくもまた泣きたくなったが必死で涙を我慢した。この兄弟以外にも敵が隠しているか分からない。ぼくはこの場を離れるとした。
「あ、そうだ。もしかして長、いや、ラクロス・・・。いや、なんでもない。」
長とこの兄弟が戦ったら絶対にどの方は必ず死ぬはずだ。その状況は見たくないが仕方ない。長はもうトレイドマークであるラクロスラケットを失った。
その上にここに彼我識別の装置もないし、長って言うあだ名で攻撃を中止するのは無理がある。ぼくは考えを直して両側の戦闘を避ける策を考えた。
「強敵がある。その名は・・・。」
考えて見たら長のアイディを見た事がない。彼の本名も知らない。困った事だ。
「とにかく。上の層で二人組がいるよ。一人は羊刺を武器として使うやつ、もう一人は遠距離武器を使うやつだよ。つええからやつだけは喧嘩を売るのをやめた方がいい。」
「そうですか?」
「場合によって新人と一緒に降りるかも知らない。絶対戦わないほうがいいよ。」
「分かりました。」
そして、ぼくもこの兄弟をライトで照準しならが後ろ歩みをした。千鶴は自分の兄をキュッとたきしめてぼくに首をさげた。
「ありがとうこざいます!」
「そんな言葉よせよ。それより分かれる時は笑う顔だよ!」
「え?」
「何でもない!また合おう!」
そんな話を言っているぼくも半分なき声だった。ぼくは暗黒に囲まれて兄弟が見えないどころまでた
どり着いた。
だったなん分まではお互い殺し合う相手だったのに、あの兄弟は何年知り合った隣の子供らしく感じられた。いるんだろう。よく知らない関係だけど顔だけ知り合って挨拶くらいはする関係。
この建物はブラックホール見たいに時間を圧縮させるどころのか?
ハスタと一緒にいた時間も36時間は越えないだろる。ぼくにはゼロ層で出発して、恵比寿を殺すあの瞬間ももう何ヵ月前の事に感じられる。
時計を見たら時間はなんと二時十分になっている。20層に着いたのが一時頃だったのに、盲人兄弟と
の戦闘がなんと一時間がかかったんだ
くっそ、今日、ぼくは何時間ほど戦闘を続けたのか?些細なデータとかは分からないが、ずっとこう続けたら体が肉体的にも精神的にも持たない。戦場にいた兵士がPTSDとかで完全に狂ったのも無理ではない。
「化け物にはなりたくねえ。ぼくは。ぼくは。」
目を閉じたら、ぼくに殺された人の顔とぼくが最後を見た人達が見える。エビス、玉将の名も知らないやつ、中国人、ペル・・・。日野の顔までぼくを見つめている。無数の顔がぼくを見つめて区々に言っている。
よく生き残ったな?
てめえもすぐほかの者に殺されるさ。
生きていてもなんの得がある?早く死んだら苦痛はないだろう。
見ろ。てめえが守りたかった人はどこにいる?てめえ一人でこの苦痛のタテモノを降りてもなんの意味がある?
頑張っても無駄だよ。どうせ君の全てを「タテモノ」が全部食い尽くすから。全部。
最後に言った人の顔はどんどん酒呑童子になって、人肉を食べてぼくを揶揄っている。その圧倒的な
恐怖がぼくを襲ってきた。
ただ想像だけど酒呑童子が言った事が正しいんじゃないのか?結局、全ての努力は無駄になって、何の意味のなくこの建物の中で全部消えてしまうんじゃないのか?どんどん建物がすべての叫びと悲劇を食い尽くす化け物に見えた。
ぼくは悪夢を振り払うように首を振るながら目をあげた。
「休憩が必要だ。休憩室を。」
あっちゃ。あの兄弟にこの下の地形について詳しく聞いた方が良かった。今更戻って「下に何がある?」って問うのも無理だ。やつはぼくがくれた矢と自転車チューブを持っている。銃を奪うために何をするか分からない。
あの紙切れの第一に「誰も信じるな」って書いているのは偶然ではない。ぼくはあの兄弟を百パーセントには信じていない。
「仕方ない。」
本当に仕方ない。けれど、そんなに心配はならない。建物の規則って、強者がいるどころはほかの強者はいない。お互い衝突したらお互い共滅するって事さ。銃を持っているぼくだって、あの兄弟に苦労をさせた。多分、自動小銃を持っていても楽な相手じゃない。
あの兄弟がいるこの闇の領域は安全だ。
ぼくが思った通りに21層を降りてもなんの音さえ聞かない。ぼくはまた素足だった。登山靴はサブバックに入れて、なるべく静かに移動した。21層の繋がる階段にはちりがたまっている。ぼくは懐中電灯を照らして階段に残っている痕跡を観察した。
ここはゲームの序盤にも、中盤にも強者しか過った道だ。まるで15層とかであった和式の庭園と同じにここを通った人とその規模によって情報をくれるようだ。
「これはあの兄弟の足跡、それは靴?」
あの兄弟の足跡は比較的に分かり安い。素足で小さな足跡でほかの足跡より確実に違う。しかしぼくの目を引いたのは「靴」だった。アイコンとかで出る靴の足跡のように鮮明に靴の足跡が塵の上に残っている。
靴のサイズは270センチ?これだけで身長とかを推測するのは難しい。身長が小さいでも大きいな靴をはく人はいるから。けれど、この靴の持ち主がここに降りた時の状況だけは分かる気がする。
「散歩でもしたのか?」
ぼくが残した足跡を見たらその差は確実だ。ぼくは周辺を境界しながら降りたせいで、足跡があっちこっち残っている。しかし、靴の足跡は一直線に下へ向いたようだ。
「再参加者?中隊長?」
いや、中隊長の足跡らしい物は階段の右側に残っている。盲人の妹見たいに小さくてジタバタしたような痕跡。ぼくはその足跡を手で触って感激した。
ももりんだ。
中隊長をももりんはこっちを通過した。ももりんが無事でなによりだ。あの盲人兄弟が本気で攻撃したら、中隊長もただではおかなかっただろう。
ぼくはももりんが過ごした痕跡をライトで見たあと、また靴の足跡に目を向いた。
「再参加者である中隊長もここでは警戒したのにこう平気に降りる事ができるのか?」
ぼくはふっとブリーフケースの男を思い出した。中隊がここを占領したのに何故やつらはあの男を通過させたのかよ。理解が出来ない。
いや、そもそも、なぜ中隊は19層の下には「選抜隊」を送ってなかったのか?これも変だ。滅亡前には中隊にも恵比寿ようにな賢くて勇敢な兵士が一杯いただろう。
19層の豊かな物資を基盤として20層以下を攻略してもいいのに、中隊はゼロ階にいる酒呑童子だけを狙った。もちろん、中隊長が酒呑童子になんか恨みがある事は確かだ。やつが酒呑童子を言ってる時の変な殺気はぼくだって感じたから。
「しかし、それだけでは十分じゃない。なんかある。あのブリーフケースと中隊が20層以下に攻略しなかった理由。」
ぼくはその足跡から太田の足跡を探そうとしたか、それらしい物は見えなかった。やつは今どこにいるんだよ。
一気に多い事を思ったら頭がじんじんと痛くなった。とくに傷をついたじゃなくて疲労のせいだろう。ただのストレスと疲労が判断力を鈍くさせて肝心な事を間違ったら悔しい。
21層もまたあの盲人兄弟の領域みたいだった。ここも暗くて光が一点もなくて堪らない。ぼくは時々懐中電灯を照らして道を確認した後、ライトを消した。暗闇の中で歩くのはどんな事よりむずかしい。
なおさら、あの盲人兄弟に感心した。
こんなどころでよくも戦ったな。自分が弱いのに、障害がいあるのに一所懸命に妹をかばうために。ぼくはふっと恥ずかしくなった。
「ごめん、ハスタ。ぼくがあの少年より弱いかも知らない。」
あの少年は白い羊を守っている。ぼくもあの少年見たいにゼロ層で戻って新人さん達を導いたほうがいいじゃないのか?ハスタの遺言がぼくの耳でそら耳ように響いた。
「ハスタ、仕方ない。太田、太田を殺したら君の話通りにするから。」
どんなにいいわけをしても、ライトを消したらそこでハスタが悲しい目でぼくを見つめている。それでどんな層ようり難しい。
ライトを消す度、死んだ人が見える。亡霊ように。なんか言いたい事があるように。
ぼくは耐えられずにライトを照らしたまま前進した。怖い。この闇がぼくを食ってしまう。そのまま前進しているぼくになんか変なものが見えた。
「え?」
この21層も20層見たいに大きいな勢力の居住区域に使用された場所見たいだった。あっちこっちにテントが見えて、どこかで看板を持ってきてホムレースのだんボール・ハウスを作ったどころもある。
ぼくの目が止まったのはそのだんボール・ハウスの一部だった。なんと銀行の看板を取り外してそれを壁として使ったいえだった。
「OCB。オークランド・カウンティ・バンク。え?」
オークランド・カウンティ・バンク。無駄に長い名前の銀行名のせいでそっちに感心いないぼくも知っている名前だった。外資系銀行だか利子率が高くて結構有名などころだったな?
しかし、ぼくがこのオークランド銀行をよく覚えているのはそんな本格的な経済観念のせいではない。
「これは給料が入る銀行だったな?」
そう!オークランド銀行はファミレスの給料口座がある銀行だ!社長がなんか得点があったかなんかで従業員の給料口座を全部オークランド銀行にしか取れなかった!
つまり、8118円残っている口座はオークランド銀行の口座だ。ぼくのアイディの賞金として印刷されているあの金額だ。
偶然?
そんなはずがない。
太田と二年D組のやつらをここにいるのもそうだし、偶然が重ねたらそれは偶然ではなく必然になるんだ。
「まさか、あの銀行の口座の情報で競走馬を選んだのか?」
個人情報って、その上に口座の情報って得る方法が難しい。しかし、銀行に多い借金がある銀行員がいたら話は簡単だ。
「あ、銀行のだれかと協力したら、「賞金」を流すのも難しいない事だろう。銀行の重役と組んだらもっと簡単だ。」
ニュースでは銀行の誰かが何億円を平気に横領した事を時々見たことがある。一般人では目が回るほどの金額が簡単に横領されたりするんだ。銀行の誰かがこのゲームと連関したらすべての話は簡単だ。
「本当にくれたんだ。賞金。」
そもそも、再参加者が存在している。彼らはあの主催側に一度だけはアイディを「精算」されただろう?ぼくはふっとぼくが拾ったプラスチックの束を見た。
「こんなオモチャがお金に?」




