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壁画

目を閉じたら、この莫大な金額のアイディを持ってオークランド銀行で賞金を貰う瞬間を想像した。

オークランド銀行の本店はぼくが働いたファミレスからは電車で十分距離だ。そこでアイディ束を持って・・・・。


バカ見たい。


アイディなんかぼくには何の意味もないのに、億とか千万とか数字でわくわくしている。そんなに人が死んで、自分の目で悲劇を見たのに。太田を殺すだけがぼくの生き甲斐だと決めたのに。ぼくはアイディを見て「笑って」いる。


オークランド銀行を見て、一瞬そのお金をなにをすればいいのか考えた。


マイダスの手。


皮肉な事だ。一億円のアイディを見てぼくが買えなかったゲーム器とか、食べなかった特製バーガとかを考えている。まるで、触ったらすべての物を黄金に変える手が、ぼくの心も触っtたようだ。ど

んどん心臓の鼓動はなくなって、目の前の全てを黄金に変えるようだ。


「なんの意味もない。なんの。黄金って。」


口だけはそう言っているけど、頭の中では買いたい物がどんどん浮かべた。お金がないので、四畳半しか住むしかなかった。どうせ、バイト生活のぼくが港区のマンションを手にいれるのは不可能だった。


このお金なら立派なマンションに住む事ができるんじゃないのか?


車はどうだ?この金なら十分だ!


外車も、スポーツカーも何もかも望むとおりに乗る事が出来る。

なら、ずっと暗かった未来が明るくなれるんじゃない?お金があれば?家族も結婚も?友だちも?いや、失った人生を報償して、改めて出発出来る!全部お金があればできるんだ!


「あ。」


懐中電灯の光がアイディ束を照らしている。


よりによってそのアイディ束で中国人の顔が見えた。ぼくの代わりに猟師を注意を引いて死んでしまったあの人だ。


ぼくはふっと恥ずかしくなった。一番、お金は関係ないだと偉そうに言ったのに、オークランド銀行の看板を見てそんな心得は一瞬に崩れた。

ぼくが持っているアイディはお金ではない。人がこの中で生きてきた証明だ。


「李、リーさんっていうのか?」


リーさんは自分の息子と中国の遊園地ような場所で写真を撮れた。ぼくは恥ずかしくなってそのアイディを額に当てて必死で涙を我慢した。


リ-さんの最後の願いは自分の死を写真の中の息子さんに伝えてくれって事だった。このアイディを精算したら、死を伝える事が出来ないんだろう。それは偉そうな道徳とか聖人の教えなんかじゃない。


ただの取引だ。


ぼくはアイディを貰ってそれを家族に伝えるだと約束した。このアイディはぼくの物ではない。猟師のアイディとマイダスのアイディも同じだ。ぼくはこのアイディになんの権利もない。


「森田。しっかりしろ。しっかるするんだ。アイディに目を眩んで間違えたらこのタテモノを出ないんだよ。」


アイディに目が眩んでアイディ稼ぎをしたら、猟師見たいにいつかだれかに殺されるんだ。ぼくはお金じゃなくもっと高い目標を見なきゃいけない!もっと、とっておきでもっとやるべき事。


「一刻も早く太田を殺して、白い羊を助ける。それが。ハスタが残したぼくの義務。」

そう言いながら前進している間、いつの間に暗いどころを過ごして、微かな照明が見える場所まで来た。


19層見たいに微かな照明だけど、暗いどころを過ごしたぼくには太陽ようり光って間が眩しくなった。ぼくは細目をあげて22層の見つめた。22層への道は梯子二つだった。


上が植物園やアクアリウムや派手などころだったせいのが?22層は平凡過ぎる場所だった。廃虚だったのは同じで、ここも企業事務室ような事務用の什器だらけだ。ぼくは梯子の上で下を観察した。

ここもあの階段のように人の痕跡はあまりにもなくて、ゾンビ映画の背景って感じだ。


「でも油断はダメだ。」


ぼくは鏡で梯子の周辺と下をよく調べた。特に変な部分はない。事務用テーブルや、ここまで生活区域だったせいか、どころどころ人が住んだ痕跡が残っている。なんかこの廃虚は居間ようなどころだったのか?


普通の居間ならテレビやソファーやそんなものがあるけど、ここはなんと「原始人の居間」だと言ってもいいどころだ。


22層の中央にはキャンプファイアでもしたのかよ?大きくに火をつけた痕跡が残っていた。しかし、ぼくをもっと圧倒したのはその巨大なたき火の痕跡ではない。


「なんだこりゃ。壁画か?」


22層の壁、四面を全部には派手な色で描いている壁画だけだ。ぼくはなんとなく梯子を降りてその壁画の規模にビックリした。


グラフィティー?壁を全部キャンバスとして大きいな絵を描くのは共通点かも。しかし、文字とか絵とか、かっこいいグラフィティーとはこの壁画は違うどころが多い。


先ず、グラフィティーは統一してなんか混乱の中造化があるが、この壁画はそもそも一人が全部描いたものではない。ここにたどりついた競走馬の誰かが残している絵の具で描いた物だ。その理由で絵の風もバラバラだし、各自描いた物も違う。


しかし、全ての絵は一つの目的をために作られた物だ。


目的?


この22層の壁画の「機能」は学習と記録だった。


壁画のほとんどはこの中であった事件を説明している。人それぞれここまでたどり着くまでの話だ。どの人は友だちに裏切られて、友だちを呪える言葉を残した。そして、自慢するように「ステイックマン」の絵で自分がどうやってここまで来たのが描いている人もいる。


人が人を殺す。建物の外では生温く維持された関係が、だった水ボトル一本で崩壊される。粗雑なステイックマンの絵で水ボトルを持っていた人が他の人に殺されて、続きに殺人の連鎖反応が発生する。


自分の守るために、水を奪うために、勝利者だった組が19層のコンビニすぐ前で仲間割れで全滅される。水ならいくらでもあるのに、目の前の些細な利益で人を簡単に殺されるんだ。


横に描いたストーリもほぼ同じだった。知り合いを裏切って、家族さえ裏切った人もいる。ここの壁画はあのハスタの隠れ場所に残っている「名前」とは違う。ここに絵を残した人たちは自分が勝利者である事を「自慢」している。


人を裏切って、どうやってあの激しい戦闘で生き残って、人を殺したのか、それを自慢する「トロフィ」だ。それがこの22層の壁画だ。人を殺す事がそんなに喜んで自慢する絵まで残る事か?ここに残っている無数の殺人記録を見ていたら、ぼくも頭までおかしくなる。


「こんなの地獄だ。これは地獄だよ。」


まさに、全ての壁画は地獄を描いた文字通りの地獄図だった。餓鬼達の地獄。自分が生き残るために、アイディを稼いでお金を貰うためになんでもする。なんでもする餓鬼たちがここに自分たちの話を書いた。


ぼくは壁画に圧倒されて後じさりをした。


地獄?


しかし、ここにたどり着いた個人が自慢しながら残した絵は地獄図は物の数には入らない。左壁、中央に大きいな壁画こそ地獄図の中の地獄図だった。


「な、なんだこりゃ。」


梯子から左の壁全面には比較的に古い壁画があった。他の壁画と違ってこの絵だけは他のやつらが塗り重ねたり、壊れたりした痕跡がない。焼いた木の墨や簡単な絵の具で描かれたほかの絵と違って、もっと本格的なスプレーとペイントとかで塗れている。


これはこう言ってもいいかな?この建物の全てを描いている歴史だと言えばいいのかな?実際にこの巨大な壁画はエジプトの壁画やマーヤー、インカとかに残っている壁画とすごく似た。漫画みたいに左の方へ進行する絵本。その始じまりは。


「酒呑童子・・・。」


血がついた赤い口をあげて、鬼が無数な人を詰め込んで噛み締めている。血が落ちて海見たいになみなみしている間、生き残った人たちが酒呑童子から逃げて下へ、下へ走る。


その後はぼくが経験した各層の風景と同じだ。幕末雰囲気の施設、カジノ、アクアリウム、植物園。酒呑童子から逃げて下に降りた人はお互い殺し合う地獄図を作る。


ぼくはその地獄図から目を回って、ぼくが知らない下の階の描写を目に焼いた。


「銭湯施設、これは煙?ボイラ室?あ、お湯を暖めるボイラ施設もあるのか?ね、ハスタ本当に銭湯があったんだ。」


ぼくは無意識的に横に話をかけた。そこには誰もいない。


「あ。」


ぼくもそろそろ狂って行くのか?こんな生活がずっと続けるのならぼくの精神も崩壊されるだろう。ぼくは目の前の地獄図から簡単になにがあるか特徴だけを記憶した。一刻も早くこの場から離れたい。この壁画は無数な人の血で作った地獄だ。


ぼくが壁画の最後を見てしまった。恐ろしい傑作だ。壁画の左の終段にはまた酒呑童子が出た。酒呑童子は壁画の最初と同じに、大きく口をあげて全てを食っている。


あ、横に繋がる漫画みたいな壁画その全部を縦に見たら、酒呑童子が頭をもあげて、このタテモノを

全てを平らげる場面だった。


建物の全てがプリングルス缶をひっくり返して食べる時ように酒呑童子の口で入る。


「終わりなのか?そ、そんなのが全ての終わりなのかよ。」


どんなに逃げても、どんなに頑張っても、全部無駄だ。酒呑童子がなにもかも平らげてなにも残らな

い。壁画の左は真っ黒だった。なにもない。なにもなく消えてしまう。


この壁画を描いた人の絶望が感じられた。22層以下まで描いた事で考えたら、この壁画を描いた人は再参加で、或いは最後を見た人だろう。そんの人が丁寧に壁画を残してなにをいいたかったのか?


絶望たけ?

どんなに頑張っても。苦労をしても。


何か気が抜けた。壁画を描いた人がぼくを見つめてあざ笑うようだ。どんなに否定しようとしても、この壁画は圧倒的にぼくに言っているようだ。


諦めろ、どうせ無駄だ。


ぼくは必死でその言葉を否定しながら首を横に振った。そして、そんなぼくに意外な事が見えた。


「これは特等席だ!」


別の人が描いた壁画だった。画風はちょっと下手くそだか、ぼくは「冷蔵庫」にいる人を一目に気づいた。形式は中央の壁画と同じに左へ続くようだ。ぼくの目も特等席に付いて説明している壁画を追い掛けた。


冷蔵庫で出た人は酒呑童子とゼロ層で出会う。ここまではぼくの場合と同じだった。しかし、ぼくが衝撃を受けたのはそこじゃない。


冷蔵庫の人を酒呑童子らしい鬼じゃなく、他の人が殺した。

え?これ何だよ?なんの絵だよ?


殺された冷蔵庫の人から人々は何かを「拾う」ようだ。19層で猟師の武器を奪うながら冗談見たいにドラクエの話をしたが、この壁画に描写されているのはそのシーンだった。


冷蔵庫の人は「殺される」ために入って来た。


ぼくの考えじゃなくて壁画を書いた人が木炭でそう書いた。ずっと疑っていた「特等席」の正体が明らかになる瞬間だ。

ぼくはゼロ層で死ぬためにこの建物に招待されたんだ。


「冗談じゃね。ほ、本当か?本当に?」


いろんな証拠で薄々分かっていた事だが、この壁画が確認している。ぼくはもう一度、ゼロ層であった事を思い出した。


そこにはぼくの仇、太田がいて、ぼくはだった一発しか撃てない銃を持っていた。ぼくはもっと想像した。


そこで銃を撃って太田を殺したら、ぼくもあの「グロック」のスライドに撃たれて重傷、或いは死んだだろう。

そして、ぼくが持っている「武器」と「アイテム」は近所にいた・・・。


「あけみとあの老人が拾って?」


考えるほど恐ろしいカラクリだった。特等席は全然特別な物ではない。誰が特等席って名付けたか分からないがこれはまさに。


「宿主だ。」


そう。ある寄生虫について鈴木さんに聞いた事がある。ほかの昆虫とか虫に寄生して自分が繁殖し安い場所へ宿主を操縦する虫。その後、寄生虫は昆虫から離れる。


後は宿主どうなるって?それがSF映画見たいな結末がかわいそうな宿主を待ったいる。宿主は水に落ちたり、自分の内蔵が寄生虫に食べられて死んでしまう。


あれは特等席なんかじゃない。それは宿主席だと言うべきだ。宿主は自分が偉そうに生き残った自慢するが、実際は彼が持っている物は自分の物ではない。


「銃もアイテムもすべてがあのあけみって女子と老人のために準備されたのだ。ぼくは。ぼくは。」


14.56。

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