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三百万のアイディ

ぼくは長が出来るだけこの戦いで生き残る事を願うだけだ。彼に殺された新人さんには大変もし訳ない事だ。皮肉な事じゃない?


どの人には恩人がどの人には殺したい仇になる。それでもぼくは出会った数少しの恩人が生き残る事を願うだけ!他の誰がどう考えてもしるもんか!


生きろ!

生き残ってまた合おう!


ぼくはそんなに願うながらハスタがいる場所にたどり着いた。


「女が二人!」

「しかし、戦闘はどうする!」

「そんなの分かるもんか!なんとかなれ!ぼくは女を抱きたいから!見ろ!こっちの戦士はガキしかねえ!」


くっそ!中隊のおめえら!こっちでサボったらこうなるのだ!

ぼくはすぐ拾った矢を中隊のやつらに放した。弓道をした昔の感覚がどんどん戻って来るのか?ぼくはなんと10メートルほど離れたやつの首を命中した。


「な!くうっ!」

「何者だ!」


キャンピング用の斧を持ったやつがぼくを振り向いた。やつはぼくを発見してこっちに突進する。ここで分かった物が一つあったら、突進する敵は動かない標的と同じに見える事だ。ただし矢を放す方が落ち着いてなきゃありえないけど。


今、ぼくは近接兵器なんか持っていない。やつに距離を許したら確実に殺される。

一歩遅いにペルやつが槍を持って加勢したか、ぺルの実力を確信できない。ぼくは続いて矢を放した。


「くああ!」


ぼくがやった事でぼく自身が一番驚いた。矢はぼくの手を離れてすぐやつの目玉に食い込んだ。中隊のやつは猪を散弾銃で打たれたように、駆ける気勢でぼくの足下に倒れてしまった。やつが持っていた鉄の斧が地面をカカカー滑ってぼくの足下に一緒に止まった。


「バカ!逃げばいいのになぜそんな事を!」


ハスタはぼくに一声した後、ぼくに走って来た。


「石の斧から鉄の斧か。ババみたいな説教よりドラクエのレベルアップの歌とかがいいんじゃない?」

「あれってまさかの冗談?あんたモテなかったでしょう?」

「そ、そんなのいいだろう。それより、計画通り中隊を玉将が激突した。多分、この戦いはそんなに長くはないはずだ。」

「分かったわ。やつらが戦っている場所は?」

「カウンタの近所。ハスタ、上みたいにいい道をしらない?」

「あそこに書店職員用の寄り道がある。多分、無事に下の階へ行くことができるよ。」


やはり、彼女はこっちの構造も詳しく知っている。まあ、「今回のゲーム」で見た可能性もあるが、ここは中隊の本陣があったどころだ。

例え、寄り道を知っているだとしても女の子一人で来る場所ではない。


「どーちゃん。何を考えている?急いでないと危いんじゃない?」

「あ、ごめん。いこう。ぺル、あんたは後尾、ぼくが前。」

「分かりました!」


遠くでは中隊と玉将の声が聞いてももりんが時々ギョッと驚いたが、ぼくらは無事にハスタが言った職員用の入り口に着いた。


「隊長、激しい戦闘ですね?」

「中隊もそろそろ本隊が出るから。」


カウンタの回りにはまた中隊が再占領して、激戦中だった。矢と石が飛んで、それに撃たれて人が悲鳴を上げる。


その中にあったら絶対に感じる事ができないが、戦闘の外で見たらここの戦闘は野蛮すぎる。

ミサイルと飛行機で戦う時代に冷兵器でお互い殺し合う状況は、なんかこの世じゃなくてファンタジーとかの映画をみるようだ。


「またボンヤリしているの?」

「わかった。ババ。」

「ババってなによ。」


ハスタは肘でぼくの脇を小突いた。


「いたいよ。」

「当たり前でしょう。」


ぼくは「いててて」を連発しながら向うにあるはずの長の健闘を祈った。そして、ハスタが職員用の

門を開いてる瞬間ぼくは彼女の手をつかんだ。


「万が一がある。ぼくが開くからあんたたちは隠している方がいい。」


ぼくはドアノブを握ってとびらを開いた。とびらの向うもハスタの予想通り静かだった。激しい戦闘が進行中の場所と比べたらここは全然別の世界ようだ。しかし、中隊はそんなに甘くはなかった。

向うから槍を持っているやつがゆっくりとぼくに放しをかけた。


「え?なんだてめえらは?なんでここにいる?ここはわれらの小隊に任せとけっていっただろう?」


やつはぼくが服の上に付けていた「先発隊」の階級章を見つめている。


「先発隊か?おまいらここで何をしとる?」

「決っているじゃん。アイディ稼ぎだろう。他のなんの理由があるだと思う?」


ハスタはぼくの後ろでブルブル震えている。ハスタとペルたちは暗いどころでぼくを見つめているはずだ。


この小隊の数は9人、正面にぶつかったら結構手ごわい数だ。こっちの戦力を考えたらもっと相手にならない。


中隊の連中は全員大人の男子で弱いやつは殺されるシステムだろう。そして、こっちの信号を聞いて増援兵力が加勢するかもしらない。


ぼくはやつらの格好を見ていい策を考えた。確かに一般の兵士と先発隊は階級が違う感じだった。今もぼくはやつらの指揮官に「ため口」をしているのに、やつは文句なんか言っていない。


「ここは先発隊に任せろ。あんたたちはあっちの本隊に合流しろ。」

「え?なぜ?リエンチョウの命令は絶対的だ。忘れたのかい?」

「いや、あんたもそろそろアイディを稼ぐ方がいいんじゃない?」


ぼくは拾ったアイディの束をわざと見せた。このアイディは昨日、中隊との血戦のあと拾った物で、こんな取引やインチキに使うと思った。当然、アイディの賞金は何千円に過ぎない物でマイナスも結構ある。

やつらはぼくが完全に「先発隊」だと思ってぼくに問った。


「あんた、ど、どれぐらい稼いだの?」

「まあ、大したアイディはなかったけど、どうやらいいもんはあったよ。」

「だから、どれぐれい?」

「一百万だったよな?」

「なかなかじゃないか?」

「それより、上でもっといいことを聞いたよ。玉将のやつらって3百万のアイディを持っているらしい。」

「3百万!」


3百万だという「毒」がやつらの精神を中毒させた。

3百万。


太田やつも3百万で新人たちを誘った。ぼくだってその「3百万」の金額を聞いて一瞬精神的に揺られた。3百万のお金はなんか魔力でも持っているらしい。


例えば30億ならなんかニュースでしか聞くことが出来ない額数なので現実感が全然ない。友だちや家族が30億をくれるって言っても大体の人々は「冗談するな。」って反応するはずだ。


逆に30万はニートでも3ヶ月ほどバイトして稼いだら手に入れる金額だから余りにも魅力がない。

そして、3百万。


3百万なら、余計に現実感がある大金だ。なんかぼくみたいな若者も容易く手に入られない金額だ。よく使ったら四年制大学の授業料で払ったり、屋台を買って小さい商売を始める事が出来るお金だ。

3百万」のお金が「ただ」で与えられたらどうする?


ぼくはもちろん、そんな金なんかどうでもいい。ぼくが望んでいるのはお金では解決出来ない事だ。

これ結構皮肉な事だけど、このタテモノで唯一に「お金」の魔力に魅惑されない人がいたら、それは

ぼくだ。


ぼくしかいない。

太田を殺したら他の事はどうでもいい。


あのやつを殺してあざ笑う事が出来るならなんでもいい。

しかし、ぼくの目の前のやつらはぼくと違ってもう「3百万」にはまってしまった。


「小隊長、われらも移動しましょ。先発隊にここを任せたら・・・。」

「無茶をいうなよ。われらの役目は迂回する敵を止める役目だ。」


よく考えたらぼくの話がなんか変だと気が付くはずだ。


「3百万」のアイディがあったら、選抜隊がなぜわざわざ知らせる必要がある?非常に可笑しくない?さっきまでぼくはアイディ稼ぎをしたと言ったのにやつらはそんなの全然気づいてなかった。


「おい、先発隊、ここを頼む。」

「ああ、任せとけ。」


この埋伏小隊は装備を整理して動く準備をした。隠していた弓手も身を現れて、隠した槍兵も出てきた。

その槍兵の中でぼくが知っている顔がいた。ぼくはその顔を見分かってビックリした。

これ、運命の遊びなのか?




え?



どうして「太田」が中隊に?太田は中隊の「新人兵」として下っ端の仕事をしている。重い盾や矢の束とかを背負って仲仕ように立っている。


あ、太田は上で中隊との取引を言ったことがある。まさか取引じゃなくて自分が中隊に入るとはぼくも思わなかった。


太田!


他のD4と学校の強者として君臨した暴君。


その暴君が今は荷物を背負って不安な目で周辺を見回っている。キョロキョロする姿がやつがいじめた「奴隷」と同じだった。


この建物はまた一幕、ブラックコメディーを見せた。


外では絶対強者だった太田はこの中では「中隊長」の奴隷がなってキョロキョロしている。


あの太田が。


ぼくをそんなにいじめたやつが、ここでは奴隷になっている。

これもけっこう皮肉な事じゃない?逆説的けど、この中の強弱の区分は建物外の身分と家庭の威勢で決定されない。太田みたいに大金持ちで家族に偉い人がいたとしても、ここでは本人が持っている知

力と力で生き残ったり殺されたりする。


まさに能力次第。

能力だけが全てを決定する。


建物の外でもそんな言葉はあるが、それが本当に「アンダドック(UnderDog)」達に適用するだと思っている人はないはずだ。


むしろ、ここって公平などころじゃない?自分の選択と勇気に寄ってぼく見たいな「アンダドック」でも勝ち取る事ができる。外の身分や家庭の背景なんかここでは何の役にも立たない。

ぼくはやつがぼくに言った言葉を一生忘れない。


「いやなら櫻井や森ようにいい家庭で生まれたらいいじゃん。ああ、ごめんね。それ無理だろう?生まれ変わるのは不可能だから。ねえ?」


太田はそういいながらぼくをぶっ殴った。


あの時、ぼくは自分だけじゃなくてぼくがこう生まれた事まで恨んだ。ぼくはぼくが生まれなかったらいいだとずっと思った!やつはぼくが生まれた存在意義まで否定していた。


太田。


あの太田がぼくの目の前にいる。


ぼくがキャンピング用の斧でやつの頭をぶっ殴ってもいい距離だ。このままやつを殺しても「言い訳」なんか山ほどある。


玉将のスパイだと言ってもいいし、やつは裏切り者だと言ってもいい。いや、もう中隊はカウンタのどころで激しい戦いをしているなので、あいつらはこう反応するはずだ。

面倒くさいから、殺した後考えてみよう。


あ、そうだ。ぼくがわざわざ直接斧でぶっ殴っる必要もない。


太田やつは自分のアイディを中隊のやつらに見せなかった可能性が高い。なぜなら、彼は金持ちで高校生の時も何万円なんかは小遣いで金に糸目をつけないように使った。


当然、成年になった今はその口座には恐ろしいほどのお金が入っているはずだ。ぼくは不意に自分も知らずに言った。


「へえ、ここにいたのがよ。あいつが「3百万」のやつだ。」


小隊長を筆頭にこの小隊員の全部が凍ったように止まった。


「おい、先発隊のションディ(兄弟)。何を言っている?」

ションディ?ああ、兄弟の事か。もう一つの暗号を知った。ぼくはその暗号に合わせて中国映画で聞いて記憶している中国語をいった。

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