第九話
俺はコーヒーを飲み
「河本ゆりと言ったな
俺が君の父を殺したと思うか?」
「………貴方の資料読みました…
シンさんからも話は聞いていました。
正直分かりません……」
「分からない?」
「はい……資料読んだ時は怖い人と感じました……でもシンさんからは優しい人と聞きました…そして今斑目さんと話をしてもこの人優しい人なんだろなと思いました…
だからこそ斑目さんが父を殺したとは思いません……」
すると野沢さんが俺に質問してきた。
「斑目さん…私が口を挟んでしまうのは違うのかもしれませんが貴方誰かに嵌められたのではないですか?」
少し俺は間が空いて彼女の目を見て
答えた
「正直君はまだ疑っていると思うが
俺は君の父親を殺してはいない
野沢さんが言った通り誰かに嵌められたんだ。
俺がこの街に帰ってきたのもそれが理由だ…
でも今はその事よりやらないといけない事がある」
彼女は不思議そうに聞いてきた。
「やらないといけない事?」
「シンさんを殺した犯人を探す…」
彼女が少し驚いた顔をした。
野沢さんが俺に聞いてきた。
「斑目さん…
犯人を見つけてどうするおつもりですか?」
彼女は驚き野沢さんの顔を見ていた
俺は今の気持ちを伝えた。
「分からねぇ…
ただシンさんは俺にとって…恩人なんだよ…
鬼頭組にいた時から助けてくれて
十年たった今も相変わらず俺の事を仁さんって…呼んでくれて…
そんな優しい人がよ…あんな殺され方してよ……
許せねぇんだよ俺は」
「斑目さん……」
彼女はただ俺の顔を見ていた。
すると野沢さんがある資料を渡してくれた。
「こちらは、斑目さんについて調べた際に協力していただいた方の住所です。」
俺は資料を見ながら聞いてみた。
「これは?」
すると野沢さんはこう答えた。
「情報屋さんです。大変素敵な方で、
もしかしたらシンさんの殺害もなにか掴んでいるかもしれませんね。
私の方からこの方にご連絡しますのでお会いになってください。」
「野沢さん…すまない」
「とんでもありません」
俺は事務所を後にしようとすると
彼女が俺にこう伝えてきた。
「もし事件が解決したら…先程の話の続き聞かせてください。」
俺は少し考えてからこう伝えた。
「……わかった」
俺は事務所を後にした。
歩きながら
十年前の事やシンさんの事
俺はここ数日で様々な感情が押し寄せてきた。
でも今は前を見て歩くしかない。
「えーっと資料に書いてあったのは…ここ?」
ここはナイトクラブ「BLACK DIAMOND」
「いらっしゃいませ……チケットお持ちですか?」
黒服が俺に聞いてきた。
「すまん…チケット持ってないんだが」
「それですと……申し訳ありませんがご入店はできません。」
すると入口からある男が出てくる。
「彼は俺の客人だ。」
「社長……大変申し訳ありません。どうぞ」
俺は彼の後ろを歩き、店の中へ入った。
そこには煌びやかな世界が広がって
「えーっと初めまして斑目さんお噂はかねがね
私、ここの経営者の江田です。」
ナイトクラブ「BLACK DIAMOND」経営者
江田光輝
「あんたが野沢さんが言っていた情報屋かい?」
席に座り俺は江田に聞いた。
すると江田は俺に
「とりあえず酒でも、おい!シャンパンを1本」
「かしこまりました」
江田はバーテンに注文をしシャンパンが運ばれた。
「斑目さん、あんたの事調べたんですけどなかなかの武勇伝をお持ちのようで…
さすがヤクザと言った所でしょうか」
そう言い江田はシャンパンを飲み干した。
俺もシャンパンを飲み江田にこう言った。
「喧嘩売ってんのか?」
すると奥から数人のボディガードが
出てきた。
江田はグラスを傾けながら笑った。
「斑目さん俺はあんたの伝説が本物か興味あるんですよ」
ボディガードの一人が俺の肩に手をかけた。
俺はその腕を払い、襟を掴むと、そのままテーブルへ顔面を叩きつけた。。
その後は
素早く確実に倒すように立ち回った。
全員が倒れた頃
江田は拍手しながら俺に近づいてきた
「やっぱりあんたは本物だよすげーな」
俺は腹が立って江田の顔面を殴りつけた
「舐めんてんのかコラ?」
俺は怒りながら江田に問いかけた。
すると江田は笑いながら立ち上がり
どこかに電話をかけた。
「社長、合格です。はい……はい……」
電話を切り俺に頭を下げた。
「この度は失礼いたしました。社長が事務所でお待ちです。」
俺は驚きを隠せなかった。
事務所に案内され
そこには一人の女性が座ってモニターを見ていた。
「斑目さんこんばんは。江田の事は許してくださいね〜!江田も満足した?」
俺はまだ驚いていたが彼女に聞いてみた。
「あんたは?」
すると彼女はこちらを向きながらこう言ってきた。
「初めまして〜情報屋のエマです。」
情報屋
エマ




