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ROAD  作者: たけまる
7/19

第七話

電話が鳴る

「もしもし……分かった。」

挿絵(By みてみん)

「帰ってきたか……仁」

そう言いながら夜景を見る獅音。

同日

沙恵莉から借りたアパートに着く。

部屋に入りタバコを吸う。

「何やってんだよ……獅音」

挿絵(By みてみん)

俺がいない間に知っている人間が

この街で鬼になっていた。

悲しいとゆうより寂しい気持ちになってしまった。

明日朝から情報を集めないと

この十年で全て変わってしまった。

朝一で熊井の頭に会おう。

そう思い眠りについた。

朝

熊井の頭に会う為

俺は歩いていた。

とある公園

「おっさんなんだよ」

一人の学生が叫んでいた。

そこには紳士服を着てる老人が注意してた。

挿絵(By みてみん)

「君達まだ学生でしょ?

何故タバコ吸っているんですか?」

「うっせな」

「もうこのじじい殺っちゃおうよケンくん 」

二人の学生は紳士服の老人に詰め寄った。

俺は見ちまったもんだから

声をかけた。

「おい!そこの君達こんな老人より俺と闘ろうや」

そう言って学生二人に近いた。

「なんだよ?あんた」

「やんのかこら?」

学生二人は立ち上がり俺に言ってきた。

俺は学生二人に言った。

「言っとくけど俺は強いぞ?」

そう言うと一人の学生がナイフを出してきた。

「卑怯とか言わないでよね?おっさん」

だが俺はそのナイフを一蹴り

「えっ?」

「遅いんだよ?兄ちゃん」

瞬時に学生らの間合いに入り

二人の頭を持ち上げ一気に

引きずり回した。

挿絵(By みてみん)

抵抗する暇もなく学生達は

「もう…勘弁してくだ…さい」

「やめて……くだ……さい……」

俺はすぐに止めて

学生二人を正座させ

「お前らこの公園にもう来んなよ?」

挿絵(By みてみん)

学生二人は

「………はい」

そう言って学生二人は逃げ出した。

すると紳士服の老人が声を掛けてきた。

「ありがとうございました。助かりました。」

「あんたも気をつけなよ。

この街の学生は血の気が多いから」

そう言って立ち去ろうとすると紳士服の老人が

「お礼とは程遠いですが困った事があれば

ここにご連絡を」

挿絵(By みてみん)

名刺を渡してくる、紳士服の老人

俺は少し戸惑ったが

「わざわざ丁寧にどうも」

「では私はこれで」

挿絵(By みてみん)

名刺には「株式会社リリー 社長秘書 野沢信一」

と書いてあった。

変な老人だなと思いながら

俺は公園を出た 。

「あの御方が斑目仁さんですか………」

俺の背中を見送る先程の紳士服の老人

事務所は公園を抜けて

すぐ近くにある。

ところが

挿絵(By みてみん)

事務所が更地に変わっていたのだ。

「なんだよ…これ」

俺は呆然としていると

声をかけてくる人物。

「仁さんじゃねかい?」

挿絵(By みてみん)

そこにはホームレスのシンさんが立っていた。

「シンさんじゃねかよ!久しぶりだな!

元気だったか?」

俺はすぐにシンさんに近寄った。

「こりゃ本物じゃ」

「泣きそうな顔で近くなよシンさん」

シンさんは俺がまだ鬼頭組に居た頃、

俺に街の情報を教えてくれた恩人だ、

だからそのお礼に食べ物や飲み物寝る場所を鬼頭組で

提供していた。

おやっさんとも仲良くてよく二人で将棋をしてた

「シンさん今どこに住んでるだ?」

俺はシンさんに聞いた

「街の外れの河川敷に居るんじゃ、良かったら来るかい?」

俺はシンさんに誘われ

河川敷にある家に案内してもらい二人で話をした。

挿絵(By みてみん)

「仁さん…この街はすっかり変わっちまったよ…」

「あぁ……」

するとシンさんはこの街に起きた出来事を話してくれた。

「ワシらみたいなホームレスにも優しいかった鬼頭のお頭さんから熊井さんに変わって全部変わってしまったじゃ……」

「何があった?」

俺はシンさんに聞く

「仁さんも見たじゃろ?事務所が無くなったのを…」

「あぁ…」

「あれは…………天翔會のせいなんじゃ」

「どうゆう事だよ?」

「あの辺一帯にホテルやら商業施設を建てる計画があってな……

そのせいで事務所を明け渡したらしいんじゃ…」

「じゃあ今鬼頭商会の事務所はどこにあるんだよ?」

「この街のどこかとゆう事しか分からんのじゃ……

鬼頭組さんが居なくなった途端ワシらホームレスを締め出そうとする輩が増えたんじゃ…

あれは地獄だった」

俺は言葉を失った……

罪なき人を痛ぶるなんて

惨すぎる…

するとシンさんは頭を下げながらこう言った。

「ワシも膝を悪くしてあまり歩けてないんじゃ…役に立たなくてすまんの……」

シンさんは膝を撫でて痛がる素振りをしたので

俺は聞いてみた。

「膝どうした?怪我か?」

「あぁ……実は夜公園で休んでいたら若いあんちゃんらにバットでやられたんじゃ……」

「医者には行ったのか?」

「この街でワシらを診てくれる医者なんておらん…警察だって頼りにならんし……ワシはただ休んでいただけなんじゃ……」

シンさんは泣きそうな声でそう言った。

「すまねぇな…俺がいない間にそんなに…」

「仁さんは悪くないよ……

ただこうやって話を聞いてくれる人間が少なくなって……仲間だった皆が

少しづつこの街から居なくなったんじゃ……」

「そうか…」

「仁さん…昔ワシらの話を聞いて笑いあったり泣いたりしてた日々が……懐かしいな」

震える声でシンさんは語った。

「懐かしいな……」

俺はそれしか言えなかった。

少しの間俺達は思い出話をして

懐かしい時間を過ごせた。

「シンさん…ありがとうな!俺そろそろ行くわ」

楽しい時間だったが

街に戻りもっと情報を集めないといけなかった。

「あぁ…この老いぼれの話し相手になってくれてありがとう…仁さんは優しい人じゃ…」

「風邪ひくなよシンさん」

俺はシンさんと握手をして

その場を後にしようとした

挿絵(By みてみん)

その時

先程貰った名刺がポケットから落ちた。

それを見たシンさんはこう言った

「仁さんなんか落ちたぞ…これ信一さんの名刺じゃ」

「なんだシンさん知り合いか?」

「知り合いじゃこの人もワシに優しくしてくれたんじゃ…待てよ…もしかしたらこの人なら熊井さんの事務所の場所が分かるかもしれん…」

「本当か?」

「この人は街の情報にやたら詳しいんじゃ…」

「そうか助かる」

俺はそれを聞いて

この名刺の場所に向かう事にした。

天鳳街路地裏にある1軒のビル

「ここか」

挿絵(By みてみん)

ビルに入り

中に入ると

そこには昼間助けた紳士服の老人が立っている。

「おや貴方は昼間のこんばんは」

この紳士服の老人は

株式会社リリーの社長秘書

野沢信一(のざわしんいち)

挿絵(By みてみん)

「昼間はどうも…シンさんの紹介で聞きたい事があって来たんだけど」

「シンさんの紹介でしたが…

コーヒーでも入れましょう。

どうぞそちらのソファにお座りください。」

すると事務所の電話が鳴る

「はい、株式会社リリーでございます。」

電話に出る野沢さん

俺はソファに座り待っている事にした。

「はい……はい……えっ?分かりました。今から向かいます」

俺は忙しい会社なんだなとしか思っていなかった。

そこに野沢さんが現れ

俺に衝撃の一言を言った。

「斑目さん……シンさんが……亡くなりました」

「えっ?」

挿絵(By みてみん)

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