表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
796/806

リーゼロッテ~取り戻す、その真の名前~

悪に飲まれたはずの朔が、今もなお、平然と話し、戦っていられるのは、リーゼの聖女としての力が関わっていた。


朔との戦いの最後、朔が悪にのまれ始めるのを感じたリーゼは、それとほぼ同刻に、自分の本当の名前をスヴェンに何度も呼ばれることで確信し、徐々に聖女としての力を覚醒し、朔の為にその祈りを捧げる事で、朔が完全に闇と化す、その時を遅らせる事に成功していたのだ。


「リーゼ!」

「リーゼキャロル!」

「リーゼキャロル!体は大丈夫なのか?」


再起不能とまで思われていたリーゼに、仲間たちが次々声をかける。


「リーゼロッテ!!!」


皆がリーゼキャロルと呼ぶ中、少し出遅れて出されたその名に、皆が驚く。


「リーゼ…、ロッテ?」

「誰?」

「え?でも、なんか聞いたことある…。」

「確かに…、スヴェンはその名前で呼んでたかも…。」


その本当の名を呼んだのは、ザラードの言葉を思い出したサイファだった。


リーゼロッテは、驚きの表情を見せた後、嬉しそうにうなずいて、


「みんな、ありがとう。


 私…、何とか生き延びることが、


 出来たみたいです…。


 全ては…、


 神の御力によるものと…。」


そう言って手を合わせるリーゼロッテ。


それから顔を上げ、再び話し始める。


「この戦いは、


 私が出なければならない戦いです。


 あの子…朔を、


 あんな風にしてしまったのは、


 私の責任ですから、


 私が彼を…、最後まで導かないと、


 いけないのです…。


 莉奈の怨念が、


 さらに大きく、深くなっている段階で、


 朔の心がそれに触れたら…、


 どうなってしまうか…、


 予測できません…。


 だから、私は私の責任を、


 果たします。」


澄み切った、真っ直ぐな目で、皆にそう語りかけてから、にこっと笑い、弾むような口調で問いかける。


「皆さん!


 そう言えば、私の名前の話、


 サイファから聞きましたか?」


リーゼロッテの言葉に、サイファの話を思い出し、皆が、


「あっ。」

「そうだったよね!だからさっき…。」

「サイファが!。」


次々と声を上げる。それを見て、フフフと笑うと、皆に伝える。


「改めまして、


 リーゼロッテです!


 皆さん、お見知りおきくださいね!」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ