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人生における、知らない道
地図を広げ、くまなく走り回る日々が始まった。
地図に載っていない道。どこに続くのか、見当もつかない。その道を、ただ進む。
それは、まったく人生と同じだった。山あり谷あり。つながらないこともあったし、思い描いていたところに出られたことの方が、むしろ少なかったかもしれない。それでも、予想できないことに挑戦する心——それをこれまでの人生で培ってきたおかげか、知らない道に一歩踏み入れる勇気を持って、ひたすら走り回った。
その一歩一歩が結実し、誰も知らない一六〇キロの道を、まさに理想的と言うべき美しい円で、つなぐことができた。
何年もしてから、そこを走るイベントを開催するたびに、参加者にこう言われる。
"松永さん、よくこんな道を見つけましたね"
この道をつなぐことができたのは、あの両親のもとに生まれ、あの幼少期を乗り越え、そして詳細な地図もなしに世界中を自転車で旅した、あの経験が生かされたのだと思う。
まさに、才能。自分では何とも思わない。空気のように、できて当たり前だと思っていること。新しい道を探す。知らない道を、ある種ワクワクしながら進んでいける。この自分の才能に、僕は改めて、少しずつ気づき始めていた。




