日本に閉じ込められた今、すべきこと(夢授業)
ちょうど同じ頃、自分の中に、今まで海外遠征のためにできていなかったことが浮かんだ。
それは、次の世代に何を残せるか、ということ。
今までやってきた自分の人生の冒険が、次の世代に伝えることで、何か役に立つのではないか。そう思った。
特に思い出すのは、他の家の子になりたいと本気で思っていた、あの小学生の頃。「自由」という言葉の意味を、正直、あの頃の僕は分かっていなかったと思う。毎日、奴隷のように、勉強しろ、勉強しろ。あれをするな、これをするな。ずっと首輪をつけられ、吠えることもできない子犬のように、小さくなって過ごしたあの日々。
あの頃の僕のような日々を、今まさに過ごしている子どもたちが、小学生や中学生の中にいるのではないか。だとしたら、僕がしてきたこの経験は、その子たちに何か勇気や希望を与えられるのではないか。
もっと深いところで、こう思っていた。人は変えられない。だけれど、人が変わるきっかけは提供できる。変わるかどうかは、その本人次第だ。
目の前の小学生や中学生を、あたかも小学生や中学生だった頃の自分だと思って語りかける。そんな「夢授業」を始めたのも、ちょうどこの頃だった。
僕のやってきた冒険を、次の世代に伝える。その話を聞いて勇気を持った子が、今度は自分の足で外へ出て、自分の中の恐れ——ドラゴンと戦い、そして勝つ。より自分らしく生きる。そのきっかけを提供できればと、そんな思いで始めたのだった。




