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理想の走り

ワーキングホリデーサポートの仕事で現地ニュージーランドへ行くことになった。


せっかくの機会なので初海外レース、St James Ultra Marathon(69㎞)にエントリー。スタート直後から細いシングルトラックのため、自己予想ゴールタイムが遅い順に、時間差スタートという形式。優勝候補は最後にスタートするため、追い越される際、トップ選手の走りを目にすることができる。


ニュージーランドで一番大きいトレイルレース、ケプラーチャレンジで何度も優勝の実力者、Marty Lukes選手が出場していた。彼は僕を追い抜くときに、


”どうだいレースを楽しんでいるかい?ニュージーランドのトレイルはすばらしいだろ!”


ほかの選手をかわすときには


”いいねーいい走りだ!”


などと常に話しかけていた。


絶対優勝と気負い、過去2年ハセツネで惨敗した僕は、


”自然を、トレイルを、レースを、出会いを、そしてレース全体を心から楽しみながら自分の走りに集中し結果として勝つ”


というスタイルを模索していたが、Martyのスタイルは僕が目指すスタイルそのものに見えた。大会後、Martyに、直接、心掛けていることは?と尋ねると、


”高いレベルを保つこと”、”走ることを心から楽しむこと”


という答え。南半球、ニュージーランドで、心から尊敬できる理想の選手を見つけることができた。

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