OSJおんたけウルトラトレイル100㎞
帰国後、国内戦が幕を開けた。
ニュージーランドで得た経験と自信を胸に、
”今までより、もっとできるのではないか”
そんな新たな気持ちで臨む。6月末のOSJ志賀野反トレイルレース。今までのよりは、遥かに落ち着いてスタートを切り、終始自分の走りに集中。総合13位。土砂降りの天候で、40㎞が急遽26㎞へ変更。突然スピードレースになったが、結果は、
”悪くは、ない”
40㎞の予定で準備した体は、ダメージが少なく、半月後のOSJおんたけウルトラトレイル100㎞への出場を決めた。
大会直前までアップダウンの激しいアスファルト峠道でトレーニングを行い、御岳へ乗り込んだ。当時日本最長のトレイルレースの初開催とあり、ハセツネ歴代優勝者3名(鏑木毅選手、石川弘樹選手、相馬剛選手)が揃い、TV取材もあるという。今までなら優勝を意識するところだが、思いのほか落ち着いていた。
深夜0時スタート。マイペースで砂利道を進む。きれいな星空。月夜に照らされ御岳が浮かび上がる。その美しさに感動しながら走り続けた。夜が明け、後続、渡辺千春選手に初めて追いつかれたが短時間でエイドを先に出発。マイペースを貫くと姿を消した。今度はゴール手前数キロ、相馬剛選手の背中が見えた。相馬選手は、僕に気付くと猛然とスパートし視界から消えた。
プロ3年目、総合4位 9:10:41.65。
”今まで諦めずにやってきて良かった”
想いを噛み締め、プロになって初めての気持ちいいゴール。忘れかけていた感覚。今までの努力が少し報われた気がした。




