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ステップアップ

大学3年の冬。


バッジテスト1級を取得すると選択肢が格段に増える。スキー雑誌に掲載されているスキーインストラクターバイト募集の記事を調べた。色々悩んだ挙句、スキーの板、ストック、ウェア、グローブなどが支給される神立高原スキー場に行くことにした。時給は1000円。校長先生がデモンストレーターと呼ばれる日本でもトップクラスの技術を持つことも決めてだった。もっと上手くなりたいから。


毎冬、運動不足ぎみだったので、朝1時間ジョギングをすることにした。朝5時から6時まで走り、そのあとスキーの練習を毎朝続けた。このスキー場は、早朝6時からナイター設備を使いリフトが動いたので沢山滑ることができた。


神立は、リゾートバイトを都会から募集していて、スキー場の規模は鈴蘭高原の10倍。リフト、レストラン、チケット、パトロール、総務、様々な部署に多くの若い人たちが務めていた。だから仲間が一杯できた。スタッフは全寮制で門限10時。春を感じる2月も後半になると毎晩のように、仲間たちと、湯沢の町によく飲みに出かけた。


仲間は、スクール以外の部署と、そしてスノボードインストラクターに多かった。スキースクールはなぜか若干閉鎖的。超体育会系というか絶対服従のお酌みたいなのが嫌だった。


たぶんスキースクールでは少し浮いた存在だったと思う。でも気にしない。仲間は外に一杯いる。最高に楽しい冬を過ごした。


スキーはというと、準指導員という資格を目指した。筆記、実技がある。スキーを教える為に分かりやすくゆっくり滑る技術が求められる。全力で練習したが落ちた。その悔しさをテクニカルプライズというバッチテストにぶつけた。こちらは取得。また一つ、努力の上に進歩を示すものを手に入れることができた。

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