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1ミリの光線しか出せない私が、能力ランキング22位を殺した日から全てが始まった  作者: eutoria


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第78話 緊急最上位会議

レイが目を覚ます。


見慣れない天井だった。


身体を動かそうとして。


腹に鈍い痛みが走る。


「っ……」


その瞬間。


「レイ!!」


フォーサが飛びついてきた。


「レイさん!!」


マッドも嬉しそうな顔をする。


だが。


「二人とも下がって!」


ミントが慌てて二人を押しのけた。


そしてレイの顔を覗き込む。


「レイ、大丈夫!?」


心配そうな声だった。


レイはゆっくりと起き上がる。


「大丈夫……」


腹に手を当てる。


傷はまだ痛む。


だが。


思ったよりずっと軽かった。


レイはミントを見る。


「ミントが治してくれたの?」


ミントが頷く。


「そうよ」


そして隣を見る。


「フォーサの力も借りてね」


フォーサが胸を張る。


「任せなさい!」


能力『強制覚醒』


ミントの能力を無理やり引き上げたのだ。


レイは小さく笑う。


「助かったわ……」


だが。


すぐに表情が変わる。


「監獄は!?」


全員を見る。


「囚人はどうなったの!?」


マッドが答えた。


「分かりません……」


「僕はレイさんを助けるのに精いっぱいで……」


レイは大きく息を吐く。


肩の力が抜けた。


「そっか……」


あの凶悪犯たちを解放してしまった。


シルヴィア……


無事だろうか。


フォーサが聞く。


「上手くいったの?」


レイは頷く。


「えぇ」


「第9位は殺した」


「そして、ノーランクの名前が残るようにしてきた」


手紙。


あれはきっと届く。


最上位たちへ。


世界へ。


レイたちは役目を果たしたのだ。











緊急最上位会議。


重苦しい空気。


第8位ノクリアがため息を吐く。


「まさかこんな短期間で」


「また会議とはな……」


すると。


「ねね!」


元気な声が響く。


第10位ハルシだった。


「僕が会議しようって提案したんだよ!!」


楽しそうだった。


まるで遊びの誘いだ。


第6位ネメシスが苦笑する。


「ハルシ」


「君はもう謹慎は終わったのかい?」


ハルシが笑う。


「終わった終わった!」


第4位アストラが身を乗り出す。


「ハルシちゃんはどーでもいいけどー」


「この会議は、何かな何かなー?☆」


その時。


扉が開く。


全員の空気が変わった。


第2位ドルガン。


圧倒的な存在感。


そして。


明らかに機嫌が悪い。


誰もが理解した。


何か起きたのだと。


全員が席につく。


アストラが周囲を見回した。


「第1位とー」


「第3位とー」


「第9位はー?」


三席が空席だった。


ドルガンが答える。


「第1位は欠席」


「第3位は第85位の国を滅ぼしたことによる謹慎だ」


ネメシスの目がピクリと動く。


ドルガンは続ける。


「緊急会議を始める」


「第9位はー?」


アストラの問いをドルガンが無視する。


「率直に言う」


「第9位がやられた可能性が高い」


ドルガンが低い声で言った。


沈黙。


次の瞬間。


ざわめきが起こる。


「は?」


ネメシスが眉をひそめる。


ノクリアが立ち上がりそうになる。


ドルガンは一枚の手紙を取り出した。


「犯人は」


「ノーランクと名乗る集団だ」


ノクリアが考える。


「ノーランク……」


そして呟いた。


「ランキングの否定か」


アストラが首を傾げる。


「どうやってモルドをやったんだろー?」


不思議そうだった。


ネメシスが聞く。


「アストラ、君じゃないのか?」


アストラは即答する。


「違うよー☆」


そして笑う。


だが。


その目だけは笑っていなかった。


そこで。


珍しく第7位カイが口を開く。


「殺す以外にも方法はある」


全員が見る。


カイは続けた。


「宇宙へ飛ばす」


「封印する」


「氷漬けにする」


「『無傷』は決して万能じゃない」


ネメシスが感心する。


「なるほどね」


その時。


ノクリアが思い出したように聞く。


「監獄はどうなった?」


ハルシが手を上げる。


「大丈夫!!」


満面の笑み。


「僕が全員殺したから!!」


空気が凍る。


ノクリアが立ち上がる。


「何だと!?」


怒りの声。


「女も兵士もいただろう!!」


ハルシは首を傾げた。


「うーん」


「誰が囚人か分からなかったから」


「全員殺しちゃった」


そう言って。


手に付けた六色の指輪を見せる。


ノクシアが机を叩く。


「ふざけるな!!」


「囚人は囚人服を着ているだろう!!」


だが。


ドルガンが遮る。


「黙れノクリア」


低い声。


それだけで静かになる。


「変装していた可能性もある」


「ハルシは悪くない」


そして。


「悪いのはモルドだ」


ノクリアは不満そうに座った。


ドルガンが続ける。


「ノーランク」


「急ぎ我々が……」


その時だった。


扉が勢いよく開く。


「失礼いたします!!」


兵士。


全員が睨む。


最上位会議に乱入するなど前代未聞だった。


兵士が震える。


ノクリアが立ち上がる。


「私の兵だ」


話を聞く。


そして。


顔色が変わった。


「な……」


続けて。


また扉が開く。


「失礼します!!」


別の兵士。


カイが立ち上がる。


「俺の国の兵士だ」


話を聞く。


そして。


珍しく目を見開いた。


ドルガンが聞く。


「何だ」


ノクリアが答える。


「私の国のフェザーが殺された」


カイも続く。


「俺の国のベルが殺された」


「他国のシグとナイトもだ」


空気が変わる。


ドルガンが聞く。


「順位は?」


ハルシが資料を見る。


「第98位シグ」


「第94位ナイト」


「第92位フェザー」


「第91位ベルだねー」


全員が息を呑んだ。


ネメシスが立ち上がる。


「まさか……」


信じられない顔。


「下位が順番に殺されているのか?」


ドルガンが死亡者一覧を見る。


今の死者と合わせると。


第100位。


第99位。


第98位。


第97位。


第96位。


第95位。


第94位。


第93位。


第92位。


第91位。


全て死んでいる。


カイが静かに言った。


「その集団は」


全員が見る。


「ディバイドと名乗っているらしい」


沈黙。


そして。


初めてだった。


第4位アストラの額から。


汗が一滴。


静かに流れ落ちた。


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― 新着の感想 ―
シルヴィア、、、シルヴィア!! 確かに死亡フラグめっちゃ立ててたけど、、、 それでも悲しい、、、 アストラちょっととんでも無いことになりそうな予感
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