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1ミリの光線しか出せない私が、能力ランキング22位を殺した日から全てが始まった  作者: eutoria


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第七話 格差

大きな国だった。


だが。


城下町を歩く人々は痩せている。


服も汚れていた。


活気がない。


「なんだか変ですね」


マッドが周囲を見渡す。


レイも同じことを思っていた。


さらに歩く。


城に近づく。


すると。


景色が変わった。


豪華な服。


高級そうな店。


笑顔の人々。


明らかに豊かだった。


「城に近いほど豊かですね」


マッドが言う。


レイは頷く。


「格差があるのね」


能力ランキング。


能力者。


国。


全てが関係している気がした。


マッドは近くの住民へ話を聞きに行く。


しばらくして戻ってきた。


「分かりました」


「この国は能力ランキング73位」


「ぺブル王が治める国です」


73位。


レイは小さく息を吐く。


いよいよランキング者か。


「他には?」


「能力者が優遇される国みたいです」


「能力がない人は城下町の外で暮らすしかないとか」


予想通りだった。


「確かめる必要があるわ」


レイは城の方を見た。


そして歩き出した。











城の中庭。


大勢の貧民が並ばされていた。


男。


女。


老人。


子供。


全員が怯えている。


その前に座る男。


能力ランキング73位。


ぺブル。


短い茶髪。


細身の体。


だが。


その目だけが異様だった。


「次」


ぺブルが指を向ける。


能力『小石射出』


小石が浮かぶ。


次の瞬間。


バシュッ!!


小石が飛んだ。


男の肩を貫く。


「ぎゃあああああ!!」


悲鳴が響く。


ぺブルは笑う。


「いい声だ」


貧民たちが震える。


逃げようとする者はいない。


逃げればもっと酷い目に遭うからだ。


「次」


また小石が浮かぶ。


今度は女の足を撃ち抜いた。


「痛い!!」


「痛い!!」


女が泣き叫ぶ。


ぺブルは楽しそうだった。


「お前らは俺の国で生きている」


「感謝しろ」


その時。


兵士が駆け込んできた。


「ぺブル様!!」


ぺブルが振り向く。


「なんだ」


兵士の顔は青ざめていた。


「ディバイドが近くまで来ているとの情報が入りました!」


その瞬間。


ぺブルの表情が消える。


笑みがなくなった。


「ディバイド……」


ランキング狩り。


能力者を狙う集団。


最近各地で噂になっている。


「確かな情報か?」


「はい!」


兵士が頷く。


ぺブルは立ち上がった。


「面白い」


小石が浮かぶ。


大量に。


「なら俺が殺してやる」











レイたちは城の近くまで来ていた。


街はさらに賑わっている。


人。


店。


物。


全てが溢れていた。


予想通り。


金は城の周囲へ集中している。


すると。


路地裏へ入る人影が見えた。


黒い服。


周囲を警戒している。


「ちょっと行ってみようか」


「え!?」


「レイさん!?」


マッドが慌てる。


だがレイは歩いていく。


二人は影を追った。


路地を曲がる。


その瞬間。


首に冷たい感触。


ナイフだった。


「動くな」


低い声。


男が睨んでいる。


「お前たち何者だ」


マッドが青ざめた。


両手を上げる。


「た、旅人です!!」


「本当です!!」


男は信じない。


ナイフを押し付ける。


「嘘をつくな」


「国の人間だろ」


国の人間。


レイはその言葉に反応した。


そして静かに口を開く。


「あなたたち」


男が眉をひそめる。


「能力ランキングを恨んでる?」


路地裏の空気が変わった。

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