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1ミリの光線しか出せない私が、能力ランキング22位を殺した日から全てが始まった  作者: eutoria


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第67話 潜入

レイたちは数日間村に滞在した。


そして。


モルドについて調べ続けた。


その結果。


一つの事実が分かる。


モルドは週に一度。


罪人と女をまとめて監獄へ運ばせている。


つまり。


潜入するならそこしかない。


宿の一室。


レイたちは作戦会議をしていた。


「レイ……本当に大丈夫?」


ミントが不安そうに聞く。


レイは胸を張る。


「大丈夫よ」


だが。


フォーサは疑わしそうだった。


「レイが色仕掛けなんてできるのかな」


「失礼ね!」


レイが机を叩く。


「任せなさい!」


自信満々だった。


だが。


誰も信用していない。


その時だった。


「あのぉ……」


弱々しい声。


全員が振り向く。


そこには。


囚人服を着たマッドがいた。


「僕は一体……」


丸眼鏡。


囚人服。


全く似合っていない。


ミントが真顔で答える。


「レイ一人じゃ不安だから」


「お願い」


フォーサも頷く。


「強くなるんでしょ?」


マッドの顔が青くなる。


「そんなぁぁぁぁぁ!!」


悲鳴が響いた。











潜入当日。


荷車の周囲には女たちが集められていた。


皆。


不安そうな顔をしている。


泣いている者もいた。


レイもその中へ紛れる。


すると。


運び屋の男が気付いた。


「おい!」


レイを指差す。


「お前勝手に乗るな!!」


まずい。


そう思った瞬間。


ミントが前へ出る。


男へ近付く。


そして。


小さな袋を差し出した。


「彼女はモルド様のお気に入りです」


男が眉をひそめる。


「は?」


ミントは続ける。


「どうか」


「これで見なかったことに」


袋の中身を見て。


男の表情が変わる。


しばらく沈黙。


そして。


「……分かった」


男は視線を逸らした。


その隙に。


マッドも列へ紛れ込む。


重罪人たちの中へ。


誰も気付かない。


そして。


荷車が動き出した。


ミントとフォーサは見送る。


不安だった。


だが。


付いていくことはできない。


レイの言葉を思い出す。


「潜入は危険すぎる」


「二人は戦いに向いてない」


悔しい。


だが。


信じるしかなかった。


二人は荷車が消えるまで見送った。











レイは周囲を見渡す。


女たちは震えていた。


皆。


無理やり連れてこられたのだろう。


何をされるのか分からない。


それが恐怖だった。


レイは拳を握る。


そして。


重罪人の列を見る。


その中に。


見慣れた顔。


マッド。


屈強な男たちに囲まれ。


丸眼鏡の少年が一人。


圧倒的に場違いだった。


浮いている。


だが。


誰も気にしていない。


余裕がないのだ。


重罪人たちも。


怯えていた。


能力ランキング第9位。


モルド。


その存在は。


罪人たちにとって恐怖そのものだった。


しばらく進む。


そして。


巨大な影が見えてきた。


レイは思わず息を呑む。


「これは……」


目の前にあったのは。


巨大な鉄の建造物。


高い壁。


鉄格子。


能力ランキング第9位。


モルドが支配する場所。


監獄。


巨大な門が開く。


重々しい音。


レイとマッドは顔を見合わせる。


そして。


荷車はゆっくりと中へ入っていった。


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― 新着の感想 ―
レイが一話と比べて凄く感情豊かに話すようになって感動
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