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1ミリの光線しか出せない私が、能力ランキング22位を殺した日から全てが始まった  作者: eutoria


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第42話 絶望の副リーダー

ボコッ。


地面が盛り上がる。


砂が崩れる。


そして。


地面の中から這い出てきた男がいた。


能力ランキング99位。


ミスト。


能力『湿度操作』


全身砂だらけだった。


「くそ……」


息を切らす。


「危なかった……」


マッドの泥。


あの広範囲攻撃に飲まれた時。


死んだと思った。


だが。


極限状態の中で。


能力が覚醒した。


湿度を操る。


その力を極限まで高めた結果。


周囲の水分を奪い。


泥を砂へ変えることができた。


そのおかげで生き延びた。


ミストは笑う。


「今の俺なら……」


手を見る。


力が溢れている。


負ける気がしない。


そう思った。


近くに倒れている死体へ近づく。


そして。


触れた。


すると。


死体の水分が抜ける。


肌が干からびる。


骨ばる。


一瞬でミイラになった。


ミストの目が見開く。


「すごい……」


これなら。


誰にでも勝てる。


そう思った。


その時だった。


「あれー?」


軽い声。


女の声。


ミストが振り向く。


黒いフード。


見覚えがある。


ディバイド。


女は楽しそうに手を振った。


「あなた、第99位の人ー?」


ミストは舌打ちする。


ディバイド。


今なら。


怖くない。


ミストは走った。


女へ向かう。


そして。


手首を掴む。


「死ね!!」


能力発動。


ミイラにする。


そのはずだった。


だが。


何も起きない。


「は?」


ミストが固まる。


能力が効かない。


女は笑う。


のんびりした声で言う。


「いきなり女の子の手を掴んじゃダメだぞ☆」


次の瞬間。


「かはっ」


ミストの喉に衝撃。


レイピア。


細い剣が突き刺さっていた。


速すぎた。


見えなかった。


さらに。


女が笑う。


「えーい」


ザザザザザザザッ!!


レイピアが動く。


首。


首。


首。


首。


首。


何十回も。


一瞬で突き刺される。


ミストの頭が取れる。


血が噴き出す。


女は振り返った。


そして。


後ろにいたディバイドたちへ手を振る。


「はーい!」


「それじゃあ行ってみよう!」


黒いフードの集団が走り出す。


新たなディバイドだった。


女は空を見上げる。


そして。


笑った。


「私のかわいい妹は生きてるかしらー」


ミストの意識が遠のく。


最後まで。


その言葉の意味は分からなかった。


能力ランキング第99位。


ミスト。


能力『湿度操作』


死亡。











雷が走る。


轟音。


爆発。


能力者の国の中心部。


ライゼンとクロエが激突していた。


ライゼンの拳。


雷を纏った一撃。


クロエへ迫る。


だが。


クロエは即座に影へ潜る。


拳は空を切った。


次の瞬間。


離れた建物の影からクロエが現れる。


ライゼンが舌打ちした。


「チッ」


クロエは肩をすくめる。


「恐ろしいわね」


本心だった。


一発食らえば終わり。


かすっただけでも。


雷で焼け死ぬ。


周囲には無数の雷。


近づくことすら危険だった。


クロエはライゼンの影を動かす。


だが。


「!?」


気付いた時には。


ライゼンが目の前にいた。


拳。


クロエは慌てて再び影へ逃げ込む。


ライゼンが笑う。


「恐ろしいのはお前も一緒だ」


本音だった。


あの影の能力。


使われれば。


おそらく自分も死ぬ。


第15位。


第19位。


どちらも超攻撃型。


互いに一撃で終わる。


周囲の人々は近付けなかった。


誰も。


この戦いに入れない。


その時だった。


巨大な影が現れる。


ライゼンが笑った。


「来たか」


巨大なイカ。


能力ランキング第25位。


アクアだった。


「あなた」


アクアがライゼンへ言う。


「他は全て終わったわ」


クロエの表情が変わる。


終わった。


つまり。


ロアも。


ファングも。


ミラーも。


トレイルも。


やられた。


クロエは唇を噛む。


まさか。


第27位まで。


考える時間はなかった。


水弾。


アクアの攻撃。


クロエは飛び退く。


「くっ」


さらに。


大量の水流が戦場を覆う。


範囲が異常だった。


建物。


道路。


広場。


全てが水に沈む。


クロエは急いで影へ逃げ込む。


だが。


アクアは微笑んだ。


「影を移動しても」


「水の中から出てきたら溺れちゃうわよ?」


クロエの顔が歪む。


読まれている。


影を移動する。


必死に。


水のない場所を探す。


そして。


ようやく見つけた。


出る。


その瞬間。


「おう」


声。


クロエが目を見開く。


ライゼンだった。


拳を構えている。


「待ってたぜ」


読まれていた。


完全に。


ライゼンもアクアも。


戦闘狂ではない。


連携する。


考える。


先を読む。


頭脳も持ち合わせていた。


クロエは理解する。


避けられない。


ライゼンの雷をまとう拳が。


クロエに直撃した。






--






能力至上主義の国

15位 ライゼン 『雷神化』

25位 アクア  『海王化』

49位 ストーム 『槍』    死亡

59位 スエルテ 『無能力』

70位 フレイム 『火炎球』  死亡

81位 ミント  『軽度治癒』

88位 ペーパー 『紙変形』

96位 スパーク 『光電』   死亡


ディバイド陣営

?位  ?

19位 クロエ  『影喰い』

27位 ロア   『地殻操作』 死亡

36位 ファング 『獣王化』  死亡

37位 ミラー  『反射障壁』 死亡

67位 トレイル 『嗅覚追跡』 死亡


ギル陣営

30位 ギル   『金属融合』 死亡

62位 ナギ   『水流操作』 死亡

99位 ミスト  『湿度操作』 死亡


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