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1ミリの光線しか出せない私が、能力ランキング22位を殺した日から全てが始まった  作者: eutoria


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第40話 覚醒のギル

ロアは目の前の光景を見ていた。


ギル。


能力ランキング第30位。


本来なら自分より下。


だが。


今のギルは違う。


ロアはミラーを見る。


「ミラー」


静かに問いかける。


「お前の能力は『反射障壁』だろ?」


ミラーがびくりと肩を震わせた。


「は、はい……」


ロアはギルを指差す。


「何故」


「奴の攻撃は反射しない?」


ミラーは少し黙った。


そして。


申し訳なさそうに答える。


「い……一定以上のダメージは反射できません」


ロアの眉が動く。


一定以上。


つまり。


限界がある。


ミラーは続ける。


「ライゼンの攻撃は反射できませんでした……」


ロアが目を見開く。


第15位。


ライゼン。


つまり。


「奴は第15位並みの攻撃力だと?」


ミラーが小さく頷く。


「は……はい」


「彼はもう第30位ではないでしょう」


ギルは覚醒していた。


ナギの死。


連戦。


極限状態。


その全てが。


ギルをさらに強くしていた。


その時だった。


ギルが周囲の金属を集め始める。


剣。


鎧。


槍。


瓦礫の中の金属。


全て。


一点へ集まる。


そして。


ぶつける。


ガギィィィィン!!


耳をつんざく金属音。


圧縮。


さらに圧縮。


金属が悲鳴を上げる。


やがて。


一つの武器が完成した。


ランス。


人の身長を超える。


圧倒的な質量。


圧倒的な威圧感。


ギルが笑う。


「一点突破だァァァァ!!」


地面が砕ける。


ギルが突撃した。


ロアとミラーへ一直線。


速い。


ロアが叫ぶ。


「防げ!!ミラー!!」


ミラーが両手を前に出す。


透明な障壁。


同時に。


ロアも能力を発動する。


巨大な土塊。


巨大な土壁。


何重もの防御。


二人の最高防御。


だが。


ギルは止まらない。


ドゴォォォォォォォン!!


戦場が揺れる。











レイたちは戦場へ到着した。


そこで。


全員が立ち止まる。


「そんな……」


レイが言葉を失う。


そこにあったのは。


二つの死体。


能力ランキング第27位。


ロア。


死亡。


能力ランキング第37位。


ミラー。


死亡。


レイはミラーを見る。


ディバイドの服。


気弱で。


優しくて。


自分を守ってくれた男は。


ディバイドだった。


信じられない。


複雑な感情が胸を締め付ける。


しかし。


今はそれどころではなかった。


レイは前を見る。


ギル。


立っている。


全身を金属で覆っている。


鎧の隙間から血が流れる。


満身創痍。


それでも。


目は死んでいない。


狂気だけが残っている。


まだ戦うつもりだ。


レイは右手を構える。


そして。


理解する。


「……!」


第15位ライゼン。


第25位アクア。


あの訓練の日々で。


『光線』の威力を知った。


だから分かる。


あの鎧を貫くには。


数秒。


時間が必要。


数秒。


それは。


自分たちが殺されるには十分な時間だった。


レイは動けない。


その時。


フォーサが手を握った。


優しく。


温かく。


「レイ」


レイが振り向く。


フォーサはギルを見ていた。


悲しそうな目だった。


「ギル、苦しそう」


レイも見る。


確かにそうだった。


狂気。


怒り。


執念。


それだけで立っている。


そんな姿だった。


フォーサが続ける。


「もう楽にしてあげたい」


レイは黙る。


そして。


気付く。


内乱の国。


フォーサを巡る争い。


それが起きる前。


ギルも。


皆。


同じ国の民だった。


敵じゃなかった。


仲間だった。


レイは静かに頷く。


「フォーサ」


フォーサも頷く。


「お願い」


フォーサが両手を前へ出した。


緑色の光。


『強制覚醒』


緑の光がレイを包み込む。


身体が熱い。


力が溢れる。


今までとは違う。


レイは右手を上げる。


ギルへ向ける。


ギルも気付いた。


ゆっくりと振り向く。


ランスを構える。


一撃で決まる。


互いに理解していた。


これで終わる。


レイが息を吐く。


そして。


光線を放つ。


バシュゥゥゥゥゥッ!!


今までとは違った。


細い光ではない。


右手の平を超える。


大きな光。


一直線に走る。


ギルがランスを前方に出しながら。


突撃する。


だが。


「なに!?」


光線は。


ギルのランスも鎧も貫通して。


ギルの身体を。


貫いた。






--






能力至上主義の国

15位 ライゼン 『雷神化』

25位 アクア  『海王化』

49位 ストーム 『槍』    死亡

59位 スエルテ 『無能力』

70位 フレイム 『火炎球』  死亡

81位 ミント  『軽度治癒』

88位 ペーパー 『紙変形』

96位 スパーク 『光電』   死亡


ディバイド陣営

19位 クロエ  『影喰い』

27位 ロア   『地殻操作』 死亡

36位 ファング 『獣王化』  死亡

37位 ミラー  『反射障壁』 死亡

67位 トレイル 『嗅覚追跡』 死亡


ギル陣営

30位 ギル   『金属融合』

62位 ナギ   『水流操作』 死亡

99位 ミスト  『湿度操作』

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― 新着の感想 ―
ギルが、、 バチくそ強くなってる ギルとレイさんの闘い、カッコ良すぎて感動 でもギル死亡って書いてないからワンチャン、、、?
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