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1ミリの光線しか出せない私が、能力ランキング22位を殺した日から全てが始まった  作者: eutoria


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第三十二話 大合戦

レイたちは困惑していた。


どこへ行けばいいのか分からない。


右を見ても。


左を見ても。


前を見ても。


戦場だった。


爆発。


悲鳴。


能力の衝突。


全てが入り乱れている。


「こんなの……」


マッドが周囲を見回す。


「どうすればいいのでしょうか……」


混乱する。


だが。


「優先はギルだ!!」


ペーパーが叫ぶ。


拳を握る。


「奴だけは絶対に許さ……」


その瞬間だった。


地面が砕けた。


巨大な影が飛び出す。


「なっ!?」


獣だった。


人間ではない。


巨大な牙。


巨大な腕。


巨大な身体。


一直線にペーパーへ襲い掛かる。


「くっ!!」


ペーパーが大量の紙をばら撒く。


紙が変形する。


巨大な盾。


ドゴォォォン!!


衝撃。


だが。


盾ごと吹き飛ばされた。


足場が崩壊する。


「ペーパー!!」


レイが叫ぶ。


ペーパーの姿が煙に消える。


すると。


下から声が聞こえた。


「こっちは大丈夫だ!!」


ペーパーだった。


生きている。


レイは少し安心する。


その時。


獣が笑った。


「見つけたぜ」


鋭い牙が見える。


黒いフード。


ディバイド。


「88位」


「お前は俺がもらう」


ペーパーの顔色が変わる。


「お前たちはギルを追え!!」


ペーパーが叫ぶ。


「でも……」


レイが迷う。


しかし。


マッドが前へ出た。


「行きましょう!!」


力強く言う。


「ペーパーなら大丈夫です!!」


ペーパーを見る。


頷いていた。


信じるしかない。


レイたちは走り出した。


ギルの元へ。











一方その頃。


戦場の別の場所。


「くそっ!!」


ディバイドたちが後退していた。


追い詰められている。


相手は一人。


だが。


圧倒的だった。


「ディバイド!!」


男が叫ぶ。


「お前らは許さん!!」


能力ランキング49位。


ストーム。


能力『槍』


男の周囲に槍が生まれる。


一本。


二本。


十本。


二十本。


大量。


そして。


一斉に放たれた。


ドドドドドドドドドド!!


地面が砕ける。


建物が崩れる。


ディバイドたちは必死に回避した。


石すら貫く威力。


まさに怪物。


この国の四番手だった。


「死ねぇ!!」


さらに槍を生成する。


だが。


その時だった。


寒気。


本能が警鐘を鳴らす。


ストームは無意識に後退した。


目の前に。


一人の女が立っていた。


黒髪。


長い髪。


冷たい笑み。


「あら」


女が微笑む。


「随分警戒するのね」


ストームの顔が険しくなる。


「クロエか……」


能力ランキング19位。


クロエが笑う。


「知ってくれてるの?」


「嬉しいわ」


その笑顔が恐ろしい。


ストームは槍を構える。


殺さなければならない。


そう思った。


「くらえ!!」


槍を投げる。


轟音。


空気を裂く。


だが。


地面が盛り上がった。


巨大な土塊。


四角い壁。


槍が突き刺さる。


だが。


貫通しない。


止まった。


「なに……?」


ストームが目を見開く。


土塊の前。


男が立っていた。


「クロエ」


男が言う。


「お前は先へ行け」


クロエは頷く。


「分かったわ」


「任せる」


そう言って歩き出した。


ストームが叫ぶ。


「待て!!」


しかし。


男が前へ出る。


フードを脱いだ。


「お前……」


ストームが息を呑む。


男は静かに言った。


「俺は能力ランキング27位」


土が舞い上がる。


地面が揺れる。


「ロアだ」


「能力『地殻操作』」


ディバイドの怪物が姿を現した。











レイたちはようやくギルのいる場所へ辿り着いた。


そして。


言葉を失う。


地獄だった。


霧。


ミストの能力。


視界が奪われている。


大量の水流。


ナギの能力。


人々を飲み込んでいた。


そして。


その中心。


巨大な人型兵器。


建物を。


道路を。


壁を。


全てを破壊している。


ギルだった。


「見つけたぜ!!」


巨大な人型の中心。


ギルが笑う。


「フォーサ!!」


殺意に満ちた声。


フォーサが前へ出る。


逃げない。


もう逃げるだけの少女ではなかった。


マリンの仇。


父の仇。


レイが右手を構える。


マッドが拳を握る。


フォーサが前を見る。


戦場の熱がさらに増す。






--






能力の国

15位 ライゼン 『雷神化』

25位 アクア  『海王化』

37位 ミラー  『反射障壁』

49位 ストーム 『槍』

59位 ?    『無能力』

70位 フレイム 『火炎球』

81位 ミント  『軽度治癒』

88位 ペーパー 『紙変形』

96位 スパーク 『光電』


ディバイド

19位 クロエ  『影喰い』

27位 ロア   『地殻操作』

?位  ファング 『?』

?位  ?    『?』


ギル達

30位 ギル   『金属融合』

62位 ナギ   『水流操作』

99位 ミスト  『湿度操作』


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