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1ミリの光線しか出せない私が、能力ランキング22位を殺した日から全てが始まった  作者: eutoria


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第三十一話 襲撃

レイたちがいる部屋とは別の場所。


城の一室。


三人の男が集まっていた。


「クロエが近くまで来ているらしい」


男が呟く。


その手からは土がぽろぽろと零れ落ちていた。


もう一人の男が笑う。


獣のような大男だった。


「じゃあいよいよだな!!」


牙を見せる。


「ランキング者狩りの時間だぜ!!」


興奮している。


すると。


三人目の男が顔をしかめた。


犬の鼻を持つ男だった。


「臭いですよ、ファングさん」


手で鼻先を払う。


獣の男。


ファングは大声で笑った。


「はっはっは!!」


だが。


土の男は冷静だった。


「最初に暴れるのは俺たちではない」


二人が男を見る。


「は?」


ファングが首を傾げる。


「じゃあ誰が最初なんだ?」


土の男は窓の外を見た。


そして。


静かに答える。


「それは……」


少し間を置く。


「30位」


「ギルだ」


三人の表情が変わった。


戦いが始まる。


そう確信していた。











その頃。


ギルたちは能力者の国へ到着していた。


巨大な門を見上げる。


ギルが笑う。


「ついに見つけたぜ」


目を細める。


「フォーサ」


執念だった。


ずっと追い続けてきた。


太った男。


ミストが隣で呟く。


「随分探したな」


能力ランキング99位。


能力『湿度操作』


相変わらず冷静だった。


ナギも頷く。


「イヤーズがいればもっと楽だったんだけどね」


能力ランキング62位。


能力『水流操作』


その言葉に。


空気が少し重くなる。


「チッ」


ギルが舌打ちした。


イヤーズ。


能力ランキング66位。


能力『超聴覚』


貴重な戦力だった。


だが。


ディバイドと戦った時。


殺された。


影の能力。


あの女。


クロエ。


能力ランキング19位。


ギルの表情が歪む。


「殺された奴のことを考えても仕方ねぇ」


拳を握る。


「フォーサを手に入れる」


そして。


「ディバイドごとぶっ殺してやる!!」


巨大な殺意だった。


ギルたちは門へ向かう。


そして。


突入した。











ドゴォォォン!!


轟音が響く。


レイたちの部屋が揺れた。


窓ガラスが震える。


「何!?」


レイが立ち上がる。


全員が窓へ駆け寄った。


外を見る。


正門方向。


煙が上がっている。


黒煙。


爆発。


そして。


巨大な人型。


レイの顔色が変わる。


「あれは……!」


金属。


大量の金属。


武器。


鎧。


兵器。


全てが合体している。


中心には。


一人の男。


「ギルだ!!」


ペーパーが叫んだ。


間違いない。


能力ランキング30位。


能力『金属融合』


あの怪物だった。


レイは隣を見る。


フォーサ。


ギルがいる。


ならば。


父は。


王は。


頭をよぎる。


だが。


フォーサは違った。


怯えていない。


逃げてもいない。


真っ直ぐ前を見ていた。


強い目だった。


レイは少しだけ微笑む。


そうか。


一番成長したのは。


フォーサなのかもしれない。


その時だった。


フォーサが前へ出る。


そして。


力強く言った。


「レイ!!」


「みんな!!」


三人が振り向く。


フォーサは拳を握った。


「ギルを倒そう!!」


強い言葉だった。


誰も反論しない。


全員が頷く。


四人は部屋を飛び出した。











外へ出た瞬間。


全員が言葉を失った。


戦場だった。


至る所で戦闘が起きている。


能力者たちが戦っていた。


相手は。


黒いフード。


見覚えがある。


「ディバイド……」


レイが呟く。


ディバイドも来ている。


ギルもいる。


戦場はすでに混沌としていた。


能力者。


ディバイド。


ギルたち。


三つ巴。


誰が勝つのか。


誰が死ぬのか。


誰にも分からない。


だが。


一つだけ確かなことがある。


今。


歴史に残る戦いが始まった。


後に。


『大合戦』


と呼ばれる戦いが。


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