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1ミリの光線しか出せない私が、能力ランキング22位を殺した日から全てが始まった  作者: eutoria


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第二十六話 怪物たち

レイたちはそれぞれ別の訓練場へ案内された。


マッドとフォーサは基礎訓練場。


ペーパーはランキング下位訓練場。


そして。


レイだけは違った。


「ちょっと、これって……」


案内された先は。


城の地下だった。


長い階段を降りる。


さらに降りる。


そして。


目の前に広がった光景に言葉を失った。


巨大だった。


地下とは思えないほど広い。


まるで闘技場。


いや。


戦場そのものだった。


訓練場の中央には三人の人物がいる。


王。


女王。


そして。


痩せ細った男。


「まさか、お前がそんなに強いとはな!!」


王が豪快に笑う。


大声が地下に響いた。


「期待できるわね、あなた」


女王も嬉しそうだった。


だが。


その横の男だけ様子がおかしい。


「わ……私で相手になるでしょうか……」


男はオドオドしていた。


視線も泳いでいる。


今にも逃げ出しそうだった。


レイは唖然とする。


本当にこの人が強いのだろうか。


「では自己紹介をしようか」


王が言う。


そして男を見る。


男はびくりと肩を震わせた。


「わ……私は能力ランキング37位」


レイの目が見開く。


37位。


想像以上だった。


男は続ける。


「能力『反射障壁』」


「ミラーです……」


やはり。


全く強そうに見えない。


今まで出会ったランキング者たちは。


皆どこか威圧感があった。


だが。


ミラーにはそれがない。


本当に普通の男だった。


だからこそ。


能力が気になる。


女王が前へ出る。


「私は能力ランキング25位」


予想通りだった。


レイはそこまで驚かない。


「能力『海王化』」


「アクアよ」


25位。


十分に怪物だ。


だが。


納得できる。


最後。


王が前に出る。


地下訓練場の空気が変わる。


「我は能力ランキング15位」


レイは息を呑む。


15位。


ブラッドより上。


クロエより上。


さらに。


王は言った。


「能力『雷神化』」


「ライゼンだ」


15位。


いよいよ。


一桁が見えてきた。


最上位の世界。


一体どれほどなのか……


レイは計り知れなかった。


「さて」


ライゼンが笑う。


「我らはこれから四人で訓練を行う」


レイは嫌な予感がした。


そして。


その予感は当たる。


「レイ」


「お前は死ぬ物狂いで、光線を俺と女王に当てろ」


「え?」


その時だった。


ライゼンの身体が変化する。


バチバチバチバチ!!


雷が弾ける。


筋肉が膨れ上がる。


角が生える。


皮膚が黒く染まる。


巨大な鬼。


周囲には無数の雷。


圧倒的な存在感だった。


続いて。


アクアも変化する。


大量の水が現れる。


渦を巻く。


そして。


巨大なイカへ姿を変えた。


周囲を水流が守っている。


レイは言葉を失う。


怪物。


その言葉しか出てこない。


「わ……私はあなたを守ります」


ミラーが小さな声で言う。


レイは振り返る。


ミラーは不安そうだった。


「ですが……」


「私にはあまり期待しないように……」


本当に大丈夫なのだろうか。


37位なのに。


全く安心感がない。


その瞬間。


ライゼンが笑った。


「始めるぞ!!」


ドンッ!!


地面が砕けた。


ライゼンが消える。


速い。


見えない。


アクアの水流も襲い掛かる。


巨大な波。


地下訓練場を埋め尽くす勢いだった。


レイの顔色が変わる。


こんなの。


訓練じゃない。


レイは理解した。


これは。


殺し合いだ。


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