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1ミリの光線しか出せない私が、能力ランキング22位を殺した日から全てが始まった  作者: eutoria


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200/213

第200話 第14位

レイが。


右手を構える。


光が集まる。


眩い。


強烈な光。


これまでとは。


比べ物にならない。


膨大な光量。


レイの瞳が鋭くなる。


先に光線は打てない。


これまでの戦いで知った。


光線は軌道を読まれて。


かわされる可能性がある。


だから待つ。


アルディオが能力を放つ。


その瞬間を。


一方。


アルディオが左手を前へ向ける。


血管が脈打つ。


悪魔の左手。


そして叫ぶ。


「全核崩壊!!!!」


ドゴォォォォォォォン!!


空間そのものが崩れる。


誰もが厄災と思う。


異常な能力。


同時に。


レイが光線を放つ。


バシュゥゥゥゥゥゥ!!


巨大な光の奔流。


一直線。


アルディオを。


丸ごと焼き消す一撃。


二つの一撃が。


真正面からぶつかった。


勝負は単純。


光線が。


全核崩壊を超えて。


アルディオへ届けば。


レイの勝ち。


全核崩壊が。


光線を崩壊させ。


レイを飲み込めば。


アルディオの勝ち。


それだけだった。


次の瞬間。


ドゴォォォォォォォン!!!


世界が揺れた。


地面が砕ける。


空気が裂ける。


光と崩壊。


そして。


「な……」


アルディオの目が見開く。


光線が。


崩壊を押し切った。


そのまま。


アルディオの全身を包み込む。


白い光。


全てを飲み込む閃光。


全核崩壊は最強だった。


光だろうが。


炎だろうが。


雷だろうが。


全て崩壊する。


だが。


一瞬で崩壊させているわけではない。


周囲から見れば。


一瞬。


だが違う。


そこには。


僅かな時間差がある。


そして。


その速度は。


光を超えない。


なぜなら。


世の中で。


光を超えるものなど。


存在しないのだから。


アルディオが叫ぶ。


「うおおおおおおお!!!!」


光が全てを焼く。


そして。


消えた。


アルディオが。


跡形もなく。


全核崩壊も止まる。


静寂。


レイが息を切らす。


「はぁ……」


「はぁ……」


ただ。


前を見ていた。


アルディオがいた場所。


何もない。


勝った。


そう思った。


だが。


レイは理解していた。


紙一重だった。


少しでも。


遅く能力を出していたら。


死んでいた。


光線の速さ。


それは最強。


でも。


タイミングも重要だった。


レイが息を整える。


その時。


ドクン。


音がした。


レイが固まる。


「……え?」


何もない空間。


そこが。


脈打っていた。


ドクン。


ドクン。


気味が悪い。


空間から。


小さな球が現れた。


黒い球体。


核のようだった。


うねる。


脈打つ。


膨張する。


増殖する。


レイの顔が青ざめる。


球体が。


どんどん大きくなる。


そして。


人型になる。


腕。


足。


胴体。


頭。


形成される。


そして。


現れた。


アルディオ。


レイが凍りつく。


「え……?」


ありえない。


完全に消えたはず。


アルディオが。


自分の腕を見る。


身体を見る。


何度も。


確かめる。


そして。


笑った。


最初は小さく。


やがて大きく。


「は……」


「はは……」


「ははははははは!!!!」


狂ったように笑う。


アルディオが叫ぶ。


「俺は!!」


「ここまで強くなっていたのか!!」


全身が震える。


歓喜。


「不死身だ!!」


「俺は不死身だぁぁぁぁ!!!!」


レイの顔から血の気が引く。


「こんなの……」


「勝てるわけ……」


不死身。


それは。


反則だった。


モルドの『無傷』なら。


まだ方法があった。


落とす。


吹き飛ばす。


だが。


違う。


アルディオは。


完全復活する。


しかもこの能力の威力。


勝てない。


レイの瞳に涙が浮かぶ。


ここで終わるのか。


マッド。


脳裏に浮かぶ。


アルディオは笑う。


「気づかせてくれてありがとよ!!」


「俺の能力の真の力に!!」


アルディオは右手を上げる。


殺す。


今度こそ。


その時だった。


ズズズズズズ……。


音。


嫌な音。


不気味だった。


空気が変わる。


レイが固まる。


アルディオも。


笑顔を消した。


「なんだ……?」


ズズズズズ……。


空間が黒く染まる。


温度が消えた。


音が消えた。


風が止まる。


光が薄れる。


世界が。


闇に飲まれる。


アルディオの顔が凍る。


「な……」


「なんだこれは……?」


動けない。


レイも。


動けない。


本能が叫ぶ。


見てはいけない。


関わってはいけない。


そこにいた。


巨大な黒い人影。


玉座に座っている。


闇。


そのもの。


存在だけで。


世界が軋む。


レイの呼吸が止まる。


アルディオの歯が鳴る。


理解した。


こいつは。


まずい。


次元が違う。


巨大な黒い人影が。


ゆっくり手を伸ばした。


アルディオへ。


「ま、待て……」


アルディオが後ずさる。


だが。


逃げられない。


ガシッ。


掴まれた。


アルディオが絶叫する。


「やめろ!!」


暴れる。


叫ぶ。


だが。


無意味。


能力も効かない。


黒い人影が。


消えた。


アルディオと共に。


一瞬で。


静寂。


何もなくなる。


レイだけが立っていた。


呆然と。


何が起きたのか。


理解できない。


そう。


アルディオは不死身になった。


だが。


この世には。


もう戻れない。


地獄の王。


闇王によって。


地獄へ落とされた。


永久に。


そこは。


死すら許されない世界だった。


能力ランキング第14位。


アルディオ。


死亡ではなく。


地獄。

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