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1ミリの光線しか出せない私が、能力ランキング22位を殺した日から全てが始まった  作者: eutoria


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第199話 光線の右手と悪魔の左手

レイは。


一人で歩いていた。


静かに。


迷いなく。


向かう先は一つ。


アルディオ。


フォーサとスエルテには。


止められた。


必死に。


それでも。


レイは止まらなかった。


もう。


止まれない。


ここで止まれば。


ここまで来た意味がなくなる。


後少しなんだ。


レイが拳を握る。


前を見る。


瞳に宿る意志。


強い光。


小さく呟く。


「私は……」


静かな声。


だが。


強かった。


「やり遂げる」


一歩。


また一歩。


歩く。


「絶対に」


風が吹く。


黄色の髪が揺れる。


「やり遂げてやる」


殺意。


覚悟。


悲しみ。


全てを抱えて。


レイは進んだ。











アルディオは。


一人。


休息を取っていた。


静寂。


だが。


心は落ち着かない。


脳裏に浮かぶ。


ドルガン。


あの男。


思い出すだけで。


身体が震える。


勝てるわけがない。


絶対に。


あれは。


別格だった。


アルディオが下を向く。


拳が震える。


覚醒した。


誰よりも努力した。


誰よりも強くなった。


能力ランキング第14位。


そこから。


最上位級にまで上り詰めた。


きっと今なら。


第3位クロノにだって勝てる。


それでも。


届かない。


ドルガンから見れば。


自分の覚醒など。


意味がない。


アルディオが苦笑する。


「奴から見れば……」


「小さいアリか」


「大きいアリか」


「その違いか……」


悔しかった。


情けなかった。


だが。


逆らえない。


ドルガンは言った。


光線の少女と戦え。


命令。


頷くしかなかった。


勝ったらどうなる。


負けたらどうなる。


何も分からない。


ただ。


従うしかない。


世界の支配者に。


アルディオがゆっくり立ち上がる。


そして。


前を見る。


「来たか」


遠く。


一人の少女。


黄色の髪。


まっすぐこちらへ向かってくる。











静寂。


向かい合う二人。


レイ。


アルディオ。


風が吹く。


地面が揺れる。


二人とも。


何度も覚醒した。


その果てに。


今。


ここに立っている。


最上位格。


二人の怪物。


アルディオが先に口を開く。


「お前」


「何者だ?」


静寂。


レイが考える。


数秒。


そして。


顔を上げた。


迷いはない。


まっすぐアルディオを見る。


そして。


言い放つ。


「虐げられる人々を助ける者よ!」


静寂。


アルディオの目が細くなる。


レイが右手を構える。


光が集まる。


眩い光。


鋭い殺意。


アルディオも左手を構える。


皮膚のない腕。


血管が剥き出し。


ドクドクと。


脈打つ。


悪魔の左手。


核崩壊。


二人の空気が変わる。


光。


崩壊。


相反する二つの力。


ぶつかる。


お互い一撃必殺の能力。


勝負は一瞬。


光線の右手か悪魔の左手か。

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