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1ミリの光線しか出せない私が、能力ランキング22位を殺した日から全てが始まった  作者: eutoria


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第16話 ランキング者の戦場

レイたちは客室に案内され、話し合うことにした。


「話を聞いてる限り、味方してやりてぇけど」


「相手が第30位となるとな……」


ペーパーが頭を抱える。


「僕は味方したいです」


レイとペーパーは驚く。


マッドの発言が意外だった。


「僕にはあの子と年の近い妹がいました」


「だから、次こそは守ってあげたい」


マッドは強く言う。


「……私も、味方したい」


レイが言う。


ペーパーは笑いながらうなずいた。


「決まりだな」


「どうせ放っといても寝覚めが悪い」


三人は王の間へ向かった。






◇






「私たちが援護するわ」


レイが告げる。


マリンとフォーサは顔を明るくした。


だが。


王が困ったように頭をかく。


「仲間になってくれるのはうれしいのじゃが……」


「おぬしら強いのか?」


無理もない。


ペーパーはともかく。


レイとマッドはただの少年少女にしか見えない。


だが。


「問題ありません、王様」


マリンが静かに言った。


「この子はきっと私より強いですよ」


王の目が見開かれる。


「な、なんじゃと!?」


「その娘が第47位以上じゃと!?」


レイも少し驚いていた。


マリンはレイを見つめる。


強者は強者を感じ取る。


レイが持つ異質な強さを、マリンは感じていた。






◇






レイたちは内乱の最前線へ向かった。


まさに激戦だった。


剣戟。


悲鳴。


炎。


両軍がぶつかり合っている。


「私が先陣を切ります」


「皆さんは援護をお願いします」


マリンが前へ出る。


第63位の仮面の男も後ろで構えた。


マリンが能力を発動する。


地面が揺れる。


巨大な影が現れた。


「あれは……」


レイが見上げる。


巨大なアンコウだった。


体長は十メートルを超えている。


さらに。


アンコウの周囲に巨大な水球が出現した。


「マリンだ!!」


「やべぇ!!」


敵兵たちが叫ぶ。


「ひけ!!」


「ひけぇぇぇ!!」


だが遅い。


アンコウが口を開く。


次の瞬間。


大量の水が吐き出された。


更に、巨大な水球が割れる。


轟音。


津波だった。


街を飲み込むほどの水量が敵軍へ襲い掛かる。


「なんだこの量は……」


ペーパーが固まる。


レイも言葉を失っていた。


これが。


能力ランキング第47位。


能力『深海魚』


そこへ。


「来たわね、マリン」


女の声が響く。


津波の前に一人の女が立っていた。


長い髪。


鋭い目。


余裕の笑み。


マリンの表情が険しくなる。


「ナギ……!」


津波が女へ迫る。


だが。


異変が起きた。


津波の流れが変わる。


まるで見えない手に掴まれたように。


大量の水が反転する。


そして。


こちらへ向かって戻ってきた。


「なっ!?」


マッドが叫ぶ。


「アンコウ、飲みなさい」


マリンが命令する。


巨大アンコウが口を開く。


逆流してきた津波を次々と飲み込んでいく。


レイは唖然とした。


「彼女は一体……」


ペーパーも険しい顔をする。


マリンはナギから目を離さない。


「能力ランキング第62位」


「ナギ」


「能力は『水流操作』」


そして。


苦々しく続けた。


「私の天敵です」


ランキング者同士が向かい合う。


戦場の空気が変わった。


本当の戦いが始まろうとしていた。


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