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1ミリの光線しか出せない私が、能力ランキング22位を殺した日から全てが始まった  作者: eutoria


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第十六話 ランキング者の戦場

レイたちは客室に案内され、話し合うことにした。


「話を聞いてる限り、味方してやりてぇけど」


「相手が30位となるとな……」


ペーパーが頭を抱える。


「僕は味方したいです」


レイとペーパーは驚く。


マッドの発言が意外だった。


「僕にはあの子と年の近い妹がいました」


「だから次こそは守ってあげたい」


マッドは強く言う。


「……私も、味方したい」


レイが言う。


ペーパーは笑いながらうなずいた。


「決まりだな」


「どうせ放っといても寝覚めが悪ぃ」


三人は王の間へ向かった。











「私たちが援護するわ」


レイが告げる。


マリンとフォーサは顔を明るくした。


だが。


「すまんのぉ、仲間になってくれるのはうれしいのじゃが……」


王が困ったように頭をかく。


「おぬしら強いのか?」


無理もない。


ペーパーはともかく、レイとマッドはただの少年少女にしか見えない。


だが。


「問題ありません、王様」


マリンが静かに言った。


「この子はきっと私より強いですよ」


王の目が見開かれる。


「な、なんじゃと!?」


「その娘が47位以上じゃと!?」


レイも少し驚いていた。


マリンはレイを見つめる。


強者は強者を感じ取る。


レイが持つ異質な強さを、マリンも感じていた。











レイたちは内乱の最前線へ向かった。


まさに激戦だった。


剣戟。


悲鳴。


炎。


両軍がぶつかり合っている。


「私が先陣を切ります」


「皆さんは援護をお願いします」


マリンが前へ出る。


63位の仮面の男も後ろで構えた。


マリンが能力を発動する。


地面が揺れる。


巨大な影が現れた。


「あれは……」


レイが見上げる。


巨大なアンコウだった。


体長は十メートルを超えている。


さらに。


アンコウの周囲に巨大な水球が出現した。


「マリンだ!!」


「やべぇ!!」


敵兵たちが叫ぶ。


「ひけ!!」


「ひけぇぇぇ!!」


だが遅い。


アンコウが口を開く。


次の瞬間。


大量の水が吐き出された。


更に、巨大な水球が割れる。


轟音。


津波だった。


街を飲み込むほどの水量が敵軍へ襲い掛かる。


「なんだこの量は……」


ペーパーが固まる。


レイも言葉を失っていた。


これが。


能力ランキング47位。


能力『深海魚』


そこへ。


「来たわね、マリン」


女の声が響く。


津波の前に一人の女が立っていた。


長い髪。


鋭い目。


余裕の笑み。


マリンの表情が険しくなる。


「ナギ……!」


津波が女へ迫る。


だが。


異変が起きた。


津波の流れが変わる。


まるで見えない手に掴まれたように。


大量の水が反転する。


そして。


こちらへ向かって戻ってきた。


「なっ!?」


マッドが叫ぶ。


「アンコウ、飲みなさい」


マリンが命令する。


巨大アンコウが口を開く。


逆流してきた津波を次々と飲み込んでいく。


レイは唖然とした。


「彼女は一体……」


ペーパーも険しい顔をする。


マリンはナギから目を離さない。


「能力ランキング62位」


「ナギ」


「能力は『水流操作』」


そして。


苦々しく続けた。


「私の天敵です」


ランキング者同士が向かい合う。


戦場の空気が変わった。


本当の戦いが始まろうとしていた。


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