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1ミリの光線しか出せない私が、能力ランキング22位を殺した日から全てが始まった  作者: eutoria


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第145話 鉄壁攻略

ノクリア達は慎重に進んでいた。


一歩ずつ。


警戒を最大まで高めながら。


能力ランキング第7位。


カイ。


ノーランクの城災を引き起こした本人。


超遠距離から。


突然。


鉄壁が飛んでくる。


いつ攻撃されるか分からない。


ノクリアは剣を握る。


例え。


自分なら避けられるとしても。


他の三人は違う。


全員が避け切れる保証はない。


だからこそ。


慎重に進んでいた。


そして辿り着いた。


既に先客がいた。


レイ達だった。


遠くに見える。


カイの近く。


三人の子供。


フウが目を細める。


「第7位の隣の女」


「あれ、兄妹ですかね?」


ノクリアがレイを見る。


黄色い髪。


そして顔立ち。


小さく頷く。


「あの髪の色」


「間違いない」


ダッシュが首を回す。


「敵ですかね?」


少し面倒そうに言う。


「子供ばかり相手なのは」


「気持ちが萎えますね」


テオも頷く。


ノクリアが前へ出た。


そして。


大声で叫ぶ。


「お前は第7位の味方か!?」


声が響いた。











レイは遠くにいる四人を見ていた。


能力ランキング第8位。


ノクリア。


そして仲間達。


強い。


明らかに。


質問が飛ぶ。


答えなければ。


敵と見なされる。


だが。


どう答えればいい。


カイは敵なのか。


味方なのか。


分からない。


頭が整理できない。


無言。


それだけで肯定になる。


レイが言い淀んだ。


その時だった。


カイが口を開く。


「ノクリア」


静かな声。


「この餓鬼どもは人質だ」


レイ達が目を見開く。


カイが続ける。


「俺の妹もろともな!」


静寂。


レイ達は驚いた。


助けられた。


だが。


ノクリアの目は冷たい。


疑っていた。


「妹を人質?」


鼻で笑う。


「笑わせるな」


剣を構える。


「そんな奴がいるか」


レイは迷った。


だが。


今は合わせるしかない。


レイが叫ぶ。


「助けて!!」


「カイはお父さんとお母さんを殺したの!!」


ノクリアの目が変わる。


レイは続ける。


必死に。


「私も殺される!!」


息が荒い。


思考が追いついていない。


でも。


今やるべきことだけを考えた。


カイが笑った。


冷たく。


「この通りだ」


「俺に家族愛があるとでも?」


静寂。


ノクリアの顔が変わる。


「そうか……」


低い声。


そして。


「ならば」


次の瞬間。


ノクリアが消えた。


レイ達の目には。


全く映らない。


速すぎる。


だが。


ゴゴゴゴゴゴゴ。


轟音。


カイの周囲。


四方に鉄壁が現れていた。


ノクリアが消える瞬間。


既に。


カイは防御を展開していた。


ガン!!


金属音。


ノクリアの剣が。


鉄壁に叩き込まれる。


「これに反応するか」


鉄壁の向こう。


ノクリアが感心していた。


カイが静かに答える。


「早いな」


目を細める。


「能力『超高速』か」


能力ランキング第8位。


ノクリア。


能力『超高速』


目にも止まらぬ速さで移動する能力。


彼女にかかれば。


地図の端から端まで。


一分もかからない。


だが。


その時だった。


「やるぞ!!」


フウが前へ出る。


能力ランキング第29位。


フウ。


能力『風神化』


全身が変化する。


筋肉が膨張する。


髪が逆立つ。


身体に風が纏わりつく。


鬼のような姿。


フウが叫ぶ。


「くらえ!!」


風が唸る。


圧縮された暴風。


鉄壁へ向かう。


バキ。


ひび割れる。


鉄壁に亀裂。


レイ達が息を呑む。


だが。


ゴゴゴゴゴゴゴ。


さらに鉄壁。


また鉄壁。


何枚も。


何枚も。


前に重なる。


フウが舌打ちした。


「くそ!!」


ノクリアとフウが距離を取る。


レイ達は。


ただ見ていた。


目の前の戦いを。


「すごい……」


フォーサが呟く。


能力ランキング第7位。


カイ。


最高防御。


まるで。


ダメージを受ける気がしない。


気付けば。


何十枚もの鉄壁が展開されていた。


フウが悔しそうに歯を食いしばる。


「くそ……」


拳を握る。


「やはりこの枚数は破れない」


だが。


ノクリアは笑っていた。


にやりと。


「奴はこれで」


「こちらが見えなくなった」


振り向く。


「テオ」


「行けるか?」


テオが前へ出た。


頷く。


自信に満ちていた。


「見てろ」


口元が歪む。


「一瞬で鉄壁を吹っ飛ばしてやる」


構える。


能力ランキング第71位。


テオ。


能力『超電圧』


膨大な電気エネルギー。


発電所から蓄積していた。


常識外れの電力。


腕に集まる。


バチバチバチバチ。


雷鳴のような音。


空気が震える。


ノクリアが叫ぶ。


「ダッシュ!」


ダッシュが姿勢を低くした。


クラウチングスタート。


いつでも飛び出せる。


「鉄壁が吹き飛んだら」


ノクリアの目が鋭くなる。


「すぐに人質を回収しろ!」


ダッシュが頷く。


「了解」


テオが咆哮した。


「くらえぇぇぇぇ!!」


次の瞬間。


電磁砲が炸裂した。


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