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1ミリの光線しか出せない私が、能力ランキング22位を殺した日から全てが始まった  作者: eutoria


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第107話 第7位の目的

カイは信じていた。


ブラッドが両親を殺せば。


きっとレイは復讐する。


そして。


覚醒する。


自分と同じ血筋。


自分がそうだったように。


レイの能力。


『光線』


鉄の壁すら貫く。


あの力が成長すれば。


レイは一人でも生きていける。


大丈夫だ。


俺の妹だから。


カイは鉄の壁の中から見守っていた。


全ての顛末を。


そして。


予想通り。


光線が放たれた。


バシュ!


ブラッドの胸を貫く。


心臓。


致命傷だった。


「は……が……う……」


ブラッドが倒れた。


カイには分かった。


長い付き合いだった。


何を言おうとしたのか。


分かった。


「はなしがちがう」


そう言っていた。


両親を殺すだけのはずだった。


だが。


結果的に。


死ぬのは自分だった。


カイは小さく呟く。


「十年間ありがとう」


「お前のおかげで」


「俺は自分の進む道を見つけた」


ブラッドが倒れる。


レイは止まらない。


光線を放つ。


何度も。


何度も。


何度も。


そして。


能力ランキング第22位。


ブラッド。


この世から消えた。


カイは静かに立ち去った。











最上位会議。


世界最強の能力者たちが集う場所。


カイはこの制度を嫌いながらも。


認めている部分があった。


強者が弱者を守る。


その考え自体は悪くない。


問題は。


人間だった。


クズがいる。


腐った奴もいる。


だが。


能力ランキング第2位。


ドルガン。


カイは理解していた。


自分が強者だからこそ。


理解していた。


あの男は異常だ。


強すぎる。


他の最上位全員で挑んでも。


勝てる気がしない。


そんな怪物が。


秩序を維持している。


だから。


いずれ世界は良くなる。


そう思っていた。


その時だった。


「光で攻撃する女が関係しているとか」


モルドが言う。


カイの表情が止まる。


光。


女。


まさか。


レイ。


お前なのか。


胸騒ぎがした。











その後。


緊急最上位会議が開かれた。


報告が上がる。


ノーランク。


モルド撃破。


カイは黙って聞いていた。


ノーランク。


ランキング制度の否定。


レイ。


お前は。


そこまで行ってしまったのか。


カイの予想は。


能力を覚醒させた後。


静かに生きると思っていた。


幸せに暮らすと思っていた。


だが違う。


ブラッドの死。


両親の死。


全てが。


レイを変えた。


能力ランキングそのものを。


憎む存在へ。


このままではまずい。


潰される。


レイは知らない。


最上位の恐ろしさを。


ドルガンの強さを。


戦えば。


死ぬ。


だから。


守らなければならない。


どうやって。


考えろ。


考えろ。


考えろ。


そして……


答えに辿り着く。


ノーランクを乗っ取る。


俺がノーランクになる。


そして。


最上位の標的を。


全部。


自分に向ける。










そして現在。


カイのいる国。


レイの故郷。


ディバイドの暴走により。


亡命者が増える。


世界が混乱する。


だが。


それも長くは続かない。


ディバイドは暴かれた。


そして。


もうすぐ、潰れるだろう。


そうなれば。


次に標的になるのは。


ノーランク。


間違いない。


動くなら。


ランキング者が集まっている今しかない。


カイは窓の外を見る。


遠く。


どこかにいる妹を思う。


レイ。


お前を守る。


たとえ。


世界を敵に回しても。


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― 新着の感想 ―
絶対に生きて欲しい、、、涙 嘘でっしょ。。。嘘でしょ、、、、唖然
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