鬼ごっこ
話の流れ的に今回短めです。
朝練を済まし、部屋に戻ったところで、私1人奥方様からの呼び出しを受ける。
ほかの者達は皆もう地下牢に入れられたらしい
歩いて奥方様のいる屋敷まで着くと、屋敷の門番から、裏から入るように言われる。
裏から入ると、奥方様が待っていた。
「お前はこの国の者では無いから、罰の内容を特別に教えてあげましょう
複数の鬼達からこの屋敷内を逃げ切り、人間を見つけ、3時間逃げ切れれば罪は無かったことにされましょう、しかし捕まればそのまま鬼のエサとなっていただきますぇ。」
「鬼同士でこの罰が通用するのですか?」
「いんや、これは外の者への罰やから……お前にはかんけいありんせん。」
「ちゃんと、知恵さんの罰の分、私に上乗せになってるんですよね?」
「わざわざ上乗せを所望する者なぞ初やわァ
その面白いまんま死んでおくれやす」
そう言うと、出入口が閉ざされ、奥方様が奥へと引っ込んだ。
どうやら今からスタートのようである。
ひとまず屋敷に入ると、「ああ、忘れてた」との声とともに、指に切り傷がつけられた
「鬼は血の匂いに敏感。その状態で3時間逃げ切ったら許してあげましょう」
その声が聞こえなくなったと思った次の瞬間、足を持ち上げられ、頭を潰された
はっ!と気がつくと、屋敷に入ったところからだ。
奥方様が奥へ戻るか否かというところに戻ったようである。
私は、奥方様の行動に被せるように自らの指に傷をつけ、屋敷の中へと入っていった
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足を掴んだやつを避けた先で部屋から出てきた手に腕を捕まれ血を限界まで吸われて2度目の死亡
その手を避けた先で上からの奇襲を受け血を吸われ3回目の死亡
毒矢で即効性の毒が回って4回目
罠で足を負傷して追いつかれて5回目
弓矢で頭を撃ち抜かれ6回目
力技で首を折られ7回目
落とし穴で8回目、幻覚で9回目、階段が滑り台になるトラップで追いつかれて10回目、
場所を変え位置を変え動きを変え、回数を追うごとに、死ぬまでの時間が伸びていく。
そして、45回目
人の姿を見つけた。しかし、それは地下牢にいるはずのルナだった。
「お嬢様……」
「ルナ!」
思わず駆け寄って、体の無事を確かめる。
よかった、怪我は無いようだ。
と、安心している場合では無い。人間を連れたまま3時間逃げ延びなければならないということは、ここからルナをかばいながら生きねばならない。避けるだけじゃなく、道も考えないといけない。
思ったより難易度が高そうだと私は唇を噛んだ
とにかく動こう。そう思って、ルナの手を取り、私は屋敷内を逃げ回った。
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その頃地下牢では、牢屋越しにいずなさん達が会話をしていた。
「大丈夫だとは思うけれど、牢屋に入れられてるのってドキドキするねぇー」
「ドキドキで済むなら……いい方……私、ちょっと……怖い」
「大丈夫?ロア。あー!牢屋が別々じゃなければ頭撫でてあげれたのに!」
「大丈夫、少し……落ち着いた」
「それにしても、罰って何をやらされるわけ?えっと、知恵さん?」
「ええ、鬼同士なら、かくれんぼ。鬼同士じゃなければ、鬼ごっこをする事になるわ。」
「何が……違うの?」
「鬼同士なら匂いが分からないからかくれんぼで隠れて隠れきれたら成功。失敗したら即死刑
鬼同士じゃなければ傷ついてなくても微かな血の匂いでわかるから鬼ごっこになるの。こっちも、捕まったら即死刑よ……」
「つまり、死刑を他の人に擦り付けたって訳?」
「それは……本当に申し訳ないと思って……」
「リーシャちゃん自ら名乗り出たのだから、申し訳ないと思うことの方が失礼だと思うわよ!」
「え、でも……」
「ここは……ありがとう、だと思う」
「……ええ、そうね。無事出られたらありがとうを伝えるわ」
「それでいいのよ。」
「でも、未来予知があるとはいえ、本当にクリアできるのかしら……」
「そこは……なるようにしかならないわ!ここでどんなに心配するだけ無駄よねぇ、ルナちゃん」
「ええ、私はお嬢様を信じておりますから」




