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Idea  作者: ひのきそら
第三章 defenders of railgun
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急襲

「おいおいおいおい! なんだってんだ全く!」


「龍二はん! もっとスピード上げるんや!」


「分かってらあ! でも、雪にタイヤがとられちまって思う様に加速出来ねんだよ!」


 数分前。新たな世界へと辿り着いたアリス達は、何者かの襲撃に遭い雪原を爆走していた。撃ち出されるレーザーは軌道がブレる事なく超高速で龍二の車を狙う。ハンドルを左右に振りどうにか躱してはいるものの、まともに走ることもままならない雪の上ではいずれ撃ち出されるレーザーに直撃してしまう。


「龍二殿、少し速度を落とすことは可能か?」


「ああ!? そりゃ出来るが、んなことしたら車もろとも蜂の巣だぞ!?」


「心配無用だ、拙僧がどうにかしよう」


 そう言うと、紡はドアを開け外へ飛び出すと車と共に並走する。迫るレーザーを即座に察知し、紡は刀を抜き刀身でいなす様にして弾く。





「へえ、サムライソード。驚いた、まさか生きてるうちに本物の侍と戦うことになるなんて」


 身体を透明化させ白い息を吐きながらオリヴィエはスコープ越しに紡を見つめ、照準を合わせ引き金を引く。機械音と共に蛍光色の光が銃口へ集まると、圧縮されたエネルギーがレーザーとなって撃ち出される。車を止めるためにタイヤを正確に狙い撃ち出されたレーザーだが、紡の常人離れした反射速度が直撃の前に刀で防いでしまう。


「このままじゃ埒が明かないわね。ていうか、光銃の弾丸を弾ける人間なんているのね」





「見えた、花音殿! 光の球で攻撃を頼む、北北西の丘の上だ!」


「敵の姿が見えないから当てらんないよ!?」


「構わぬ、視界を遮るだけで良い!」


「オッケー、しっかり守ってよね!」


 ドアを開け車の上へと移動した花音はノーツを展開して紡の指示した方向へと撃ち出す。ノーツによって雪が舞い上がり、視界を完全に遮断するが、無差別に乱射されるレーザーは車の進行方向へ的確に向けられている。


「全然効いてないんだけど!」


「予測による射撃か。厄介極まりないが……頼んだぞ、ありす殿!」


 絶え間なく撃ち出されるレーザーを弾く最中、車内に先ほどまでいたはずのアリスの姿が消えていた。

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