13P 強襲っ!奴ら
急にはじまる。
ガッシャン、バリンっ!
「うがるるる~」
「ノウ味噌~!」
窓が割れる音ととともに腐臭と奴らの奇声とうめき声でホールは阿鼻叫喚の場と化す。
「エルフ防波ライン突破されましたっ!」
警備員のヤマさんの絶叫がホールにこだまする。
入り口には客に「いらっしゃませ」の愛想をふりまく新人バイトの笹川がゾンビ群に飲み込まれ、かろうじてインカムで従業員に知らせる。
「いらつしゃ・・・ああああ、無数のゾンビたちが・・・こっちへ・・・来るな・・・来るなぁ~ぎぃぃぃやゃゃぁぁ!」
カウンター前にて。
「店長、どうしてヤマさんや新人君を退避させてなかったんですか」
眉をひそめ副店長島は意見する。
「それは・・・時間稼ぎに・・・なるかと」
「なんという鬼畜&ブラック企業の所業よ」
カウンター嬢の舞は呆れる。
「あばばばばば・・・もう終わりだ」
店長岸は恐怖のあまり、その場にへなへなと腰砕けに倒れてしまう。
「店長、諦めたら、そこで終りです」
舞は掃除用のモップを両手に持ち、彼を鼓舞する。
「とにかくここは危険だ、一旦離れよう。」
島は岸をひきずり従業員とともに、裏の事務所へと逃げ込んだ。
ホールは喧騒に包まれている。
ドタドタドタっ。
バタバタバタっ。
「うしゃしゃしゃしゃしゃっ!」
ホールには生きた屍が群がっている。
「もう駄目だ。このお店も俺たちも!」
事務所の机の下で岸は身体を丸くし、ガタガタと震えている。
「なにもかも・・・か」
岸は呟き、
みんなも絶望した。
ホラー路線(笑)。




