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推し活令嬢〜推しが死ぬ運命を変えるために、まずは婚約破棄!敵国の冷酷王子を溺愛して溺愛される幸せを手に入れます~  作者: 紅薔薇みらの


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ローズの存在とブラッドハートとの婚約

「これで、私達の婚約問題は綺麗に収まった」


 フィル王子が侯爵を見送ってから言った。

 ほっとした空気の中、フロンティアは心置きなくクロスの腕に寄り添ってる。

 その様子を見て微笑んでから、フィル王子はブラッドハート様と私を見た。


「残るは、ブラッドハート王子とローズの婚約だな」


 声に緊張感が戻り表情も強張ってる。

 真剣な瞳が私に向いた!


「ローズ、まずは君のことを国王である私の父上に紹介する」

「国王、陛下に……!」


 緊張感が一気に高まってきたっ

 このまま背筋伸ばしてお会いしないと!

 カーテシー!? そういうのは無理やりなんとかするわ!!


「わかりましたっ、国王陛下にブラッドハート様と婚約させてくださいとお願いします!」


 陛下に許しをもらえたらこっちのものよね!?


「俺からも国王陛下に願い、ローズと婚約して国に連れ帰ることを承諾してもらおう」

「ブラッドハート様!」


 頼もしい不敵な笑顔と肩を抱いてくれる力強い手。

 これなら安心してお願いできる!



 フィル王子がまず話に行き、準備が整えられた。

 通された王の間の玉座に座る陛下の前まで赤い絨毯を歩いていく。

 さすがに足が震えるけど、ブラッドハート様と一緒だから気を強く持って目の前に立てた。


「よく来てくれた、二人とも」


 陛下は私達に目を向けてから立ち上がった。

 ブラッドハート様が静かに礼をした。

 不敵な態度のままかと思ってたら違った、私もカーテシーは止めておいて一緒に恭しく礼をしよう。

 頭を上げるタイミングも綺麗に合わせて、婚約者なんだから!

 ……上手にできたみたい、陛下がうんうんと頷いてる。

 もう一度、私達を見た瞳がブラッドハート様に据えられた。


「ブラッドハート王子、我が国と平和同盟を結んでくれたこと深く感謝している」


 嬉しそうな笑顔の国王陛下。

 平和を愛するネバーローズ王国の国王そのもの。

 ブラッドハート様は笑みを返してる、少し優しさが見えるような……


「全てはローズのためです」


 はっきりと言い切った!?

 ブラッドハート様……!

 全ては私のために、こうしてくれている!!

 あぁ、目が離せない……なんて、美しくて尊い横顔……


「お聞きになっておられると思うが、フィル王子との会談の場にローズが現れたこと、私にとって予想していない重要な出来事となりました。それこそ、フィル王子との会談のゆくえ、バンダルディア王国とネバーローズ王国の運命を変えるほどのものにです」


 ブラッドハート様の瞳がいつの間にか私に……

 真っ直ぐ見つめてくる瞳は私を重要視してるのがわかる。

 こんなに私を……


「ローズは私との婚約を望んでいます。そして、私も」


 私達は笑みを交わして、想いを通じあわせた。

 これを、国王陛下にも伝えなきゃ!


「ブラッドハート様との婚約をお許しください! お願い致します!!」


 一生のお願い〜!!


 ブラッドハート様も国王陛下に顔を向けた。


「国王陛下、私がローズと婚約し平和同盟と共に国に連れ帰るのを承諾していただきたい。ローズはこの国では "幸運を運ぶ伝説のオッドアイ" と言われている。

 会談に現れた経緯からしても陛下の許しが必要に思う。我が国の王にも私の婚約者であり平和同盟の証として紹介いたすつもりです」


 私が凄く重要人物になってるのを実感する……

 陛下も私を見て頷いてる。


「ローズはまさに幸運を運んでくれた」


 優しい微笑み……


「此度の会談をバンダルディア王国との未来を、次期国王となる王子に任せていたが心配であった。そこへ、この伝説のオッドアイの娘が現れブラッドハート王子との婚約を望んだとは何か意味があることだろう。バンダルディアとネバーローズにとっても重要な意味が」


 あるある、あります!

 私はなんてったってバンダルディアとネバーローズの戦う運命を変えてブラッドハート様を死なせないためにハッピーエンドにするために現れたんですから!


「父上、まさしくその通りです」


 陛下の傍らに立ってた、フィル王子も同意してくれた!


「ローズが現れるまでは会談の空気は張り詰めており、私とブラッドハート王子との間には……隔たりのようなものを感じていました。お互い譲れぬ思いがあるというか……」


 そうだったんだ――

 フィル王子とブラッドハート様は瞳を交わして、今も複雑な思いというか関係をのぞかせてる、今は苦笑いしてるけど、戦う運命になってたんだよね。

 そこに私が現れたのね……


「不穏な空気があったことは否定できません。そこに、ローズが現れて空気は一変しました。そして、お話した通りこうした結果となりました。バンダルディア王国とは平和同盟を結ぶことができ、私はシルビアと、フロンティアはクロスフォードとそれぞれ望む相手と婚約でき綺麗に収まったのです」


 本当によかった、よかった……


「ブラッドハート王子とローズの婚約もお許しください。二人の幸せがこの平和同盟に何より不可欠であると思いますし、私個人としても二人の幸せを願います!」


 フィル王子様……!

 優しい瞳と笑顔が胸にじんとくる、この方も頼もしい王子様……


「わかった。ネバーローズ王国の国王として、ブラッドハート王子とローズの婚約を祝福しよう」


 国王陛下も!

 バンザイってしたくなる!!


「ありがとうございます」


 ブラッドハート様と一緒に落ちついてお辞儀して。

 交わす瞳と笑顔は嬉しさを隠せない!

 よかった〜! やった〜っ!!

 これで、ブラッドハート様と一緒にバンダルディア王国に行ける!

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