表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
砂漠の少年  作者: 帽子男/Hatt
PR
17/91

身だしなみ

僕らは10日ほど蟲車に揺られていた。

何処に行くのか聞くと。「都だ」としか帰ってこなかった。


「ついたぞ。降りろ。」


僕は排泄と食事の時以外はずっと縛られていた。ブーメランはもちろん取り上げられた。


さすがに都とあって大賑わいだ、至るところから喧騒が聞こえる。


「とりあえず貴様は私と一緒にこい。」


ここにくる途中にいくつもの関所を通ったが最後の関所だけは桁違いに立派だった。

見渡す限りに人がいて、視界の人が十人以下になることがない。


「僕はこれからどこに連れて行かれるのですか。」


「王様の屋敷だ。もちろん、ここトーン王国の国王様のだ。」


これにはとても驚いた。この国で一番偉い人だ。僕なんかは一生かかってもチラリとしか見られないようなお方だ。

重要機密だとは言われたがここまでのことだったのか。しかし心当たりは無い。どうして僕はいきなり連れてこられたのだろうか。


僕らが今歩いているのは街の大通りのようだ。しかしこんな身だしなみで良いのだろうか。

僕の服はボロボロで身体は泥とホコリと砂まみれだ。ラストレンさんも着替えた様子などは無い。(名前は10日の内に教えてもらった。)


「身だしなみは整えなくても良いのですか。」


「…すっかり忘れていた。そうだな。いくぞ。」


くるりと向きを変えてラストレンさんは進んでいく。僕はそれに引っ張られる。


ついた場所は立派な教会だった。この土地特有の赤いレンガで、横に広く縦に低い作りになっている。

大きな門扉を跳ね上げて、容赦なくラストレンさんは進んでいく。

僕を適当な人に見張らせると、更に奥の方へと入っていってしまった。


「これでよし。」


しばらくしてラストレンさんが出てくると、すっかり別人の様だった。髪は一律にとかされ、服装も白を基調とした質素な物から、黒と濃い紫の仰々しい物へ変っている。どうやら僕の身だしなみは整えさせてくれないらしい。

もう歩き始めている。


「徒歩じゃ屋敷にいれてもらえないわよ。」


僕を見張っていた人から声がかかる。


「それもそうだった。蟲車を借りるぞ。」


もしかしたらこの人はかなり忘れっぽいのかもしれない。どうして一度蟲車を降りようとおもったのか、僕にはさっぱりわからない。


挿絵(By みてみん)

諸事情によりしばらくの間更新できないかもしれません。

更新が遅れたぶんは挿絵があるので許してください。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ