8話 学校群集団登校
学校群になって地域の大人が大変になった。登校は地区ごとの集団登校。地域指定の場所に、行く学校別に子ども達が並んで、学校ごとに出発する。慣れるまで保護者が交代で、集団登校の集合場所に立って、学校ごとに並ばせて出発させている。
「第一小、右に並んで」
「〇〇さん、あなたは第三小だからこっちね」
「学校群大変。誰がどの学校か覚えなきゃいけないし」
「これ毎日誰かが来なきゃダメかな」
「慣れれば大丈夫みたいよ」
「6年生は関係ないのに、保護者当番ある~」
「横溝さんが来てないわね」
「ゆうきくんはまた遅刻ね。お姉ちゃんはいつも来ないわよ」
「おはよー」
「やっとゆうき来たよ。いくよ」
第二小校門前。
「〇〇A子は、今日来ていますか」
あるスーツ姿の男性が、校門前に立つ先生に尋ねた。
「どちら様ですか」
「A子の父親です」
「少々お待ちください」
校門に立つ先生は、他の先生を呼んだ。
A子の親は離婚して、今は母親と住んでいる、父親が来ても取り次がないように校内で周知されていた。
しかしA子は今年第二小ではない。
教務主任の先生が来て
「個人情報ですので、お答えできません」
「ここにいないんですか。去年はここだったんでは、じゃあ第一小ですが、第三小ですか」
「在籍の有無についてもお答えできません」




