5話 サドベリースクールの子 第一小 5年1組 横溝あゆみ
今年は第一小なんだ。初めて来るなあ。第二小より、古びている。第一だからかな。
まあ、私にはあまり関係ない。今日は、第一小の担任の先生に会って、健康診断と教科書をもらったら、いつもの学校に行こう。
担任の先生に会って、教科書とこれまでのプリントをもらった。なんかくしゃくしゃなのもあるなあ。ダブっているのもあるし。プリントっていらないってできないのかな。担任の先生とはここで別れ、保健室で健康診断。みんなと一緒じゃないから、身長・体重・視力・聴力だけとすぐに終わる。
保健室に入ろうとすると、廊下で保健の先生に止められた。他の子がいるからだって。別にいいけど。
「横溝さん、どうぞ」
入口の右手に慌ててつけられたような衝立がある。健康診断そのものはすぐに終わった。帰ろうとすると、
「横溝さん、ってうちのクラスの?」
と衝立から覗く人がいた。
「そうだよ。5年1組横溝あゆみです。あんまりここにはこないけれどね。あなたは?」
私は覗き返した。
「あ、同じクラスの丸山友理奈」
気まずそうに答えた。
これが友理奈とは初めての出会い。
教科書は重いから、一緒に来たお母さんに持って帰ってもらって、私は一人電車に乗り、いつもの学校へ向かう。




