4話 新しいクラス 第一小 5年1組 丸山友理奈
5年生になった。クラスが変わったけど、担任の先生は同じ。
でも、クラスにいる三分の一くらいが知らない人だった。第二小と第三小から来た子。
仲がよかった子は、ここにはいない。クラスが違うどころではなく、学校まで違った。
そして、美月もー。
始業式の後は、校舎案内が始まった。第二小や第三小から来た人は、初めてくるだろうから、珍しそうに見て回っていた。でももともと第一小だった私は、先生に案内役を頼まれたりもした。
「ここ職員室、その隣は保健室、でここは・・・」
私が案内していると、知らない部屋があった。保健室の隣の謎の小さい部屋、何も書いていない。
「せんせー、この部屋なんですか」
誰かが聞く。
「ああ、なんだろう」
先生もわからないのか・・・。
教室に戻り、班に分かれて林間学校について話し合うことになった。林間学校は秋だからまだ先だけど、約半年かけて準備していくんですって。林間学校の班は、出身小学校や男女が偏らないようにと、先生が決めていた。リーダーは班の中で決めるけれど、なんとなく第一小出身がリーダーになりがちだし、うちの班も私がリーダーになった。
「これでいいんじゃない?」
班で決めたことをまとめると、なんか微妙な空気。今までの班活動もリーダーになること多かったけれど、今までと違って、ちょっとやりにくい。
先生が大量のプリントを班毎に置いた。それを班内で一人ずつにわける。私の後ろには、班に組まれていない空席があった。荷物も何も置いていない。班の子がプリントが余って困っていて、後ろの空席に置いた。
「先生、ここ置いていい?」
と言いながら。
「いいよ。横溝さんの席、空いているから」
そうしてプリントは机の中に突っ込まれていった。
横溝さん、誰も見たことはない。普段は別の学校にいると先生が言っていた。別の学校? ここも学校なのに?
休み時間、廊下に出ると何かひそひそ話をする子がいた。林間学校で同じ班の女子。と知らない子。
「丸山さんってなんか、怖い」
「言い方きついよね」
私はいつも通りなのに。




