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22話 学校が変わらない人 第一小6年7組 佐伯千尋
6年生になった。今年の学校はどんなところだろうと、皆言っているけれど、僕には関係ない。
僕は学校は変わらない。変えられないから。
8時25分家を出る。30分から学活。家は学校の目の前。教室も6年間ずっと同じ1階。教室から家が少し目に入るし、家からも教室が少し見える。
学校が変えられない理由、「体調不良のため通学負担の少ない第一小学校に固定」と就学通知書にある。
朝体調が悪くても、体調がよくなればすぐに行けるし、逆に体調が悪くなればすぐに帰れる。普段は7組、1階の個別支援級にいるけれど、勉強したいときは交流級の6年2組に行く。
学校が毎年変わるって、面白そうだけど、僕には関係がない。
休み時間、廊下を歩いていると
「お、佐伯じゃん」
と声をかけられた。振り向くと
「円城寺君、今年第一小になったの?!」
「そ、2組。交流級一緒だな。」
円城寺清隆君は、去年まで学校が違っていたけれど、前から知っていて、会えば話す。
「PTA会長の子でも、学校変わるんだ」
「そうなんだよ。オレは別にいいんだけど、親が大騒ぎだったよ。あもう時間だ、またな」




