23話 全国学力・学習状況調査 第二小6年1組 丸山友理奈
今日は全国学力・学習状況調査で日本全国の6年生が同じテストを受けるらしい。午前中テストで給食後下校だって。六年生とあと中3だけなんだって。そうなんだ。
教室に着くと、いつもの後ろの空席に座る人がいる。
「誰?」
と周りがざわめく。
「あ、友理奈、また同じクラスなんだ」
横溝あゆみが手を振っている。普通に教室にいる!!
「あゆみ・・・。どうして?」
「もちろん、テスト受けたいからさ。サポートルームを勧められたけれど、あそこソファーとマンガあるから気が散るんだよね。教室の方が本番に近いじゃん」
「本番?」
その答えを聞く前に、先生が来て朝の学活が始まった。
国語のテストの後に、いつもの20分休みがある。これいつもと一緒なんだ。
「友理奈、ちょっと校庭出ない?」
なんで気軽に誘ってくるのよ。まあいいけど。
「なんかさ、外にいることが多いからさ、ずっと教室にいると息が詰まるね」
あゆみと階段を歩きながら話す。そういえばあゆみ、よく日焼けしている。
校庭の鉄棒によりかかりながら、他の子たちが遊んでいるのを見る。
「あ、あゆみだー」
3年生ぽい男の子があゆみに声をかけた。
「ゆうき、今日は間に合ったのか」
「間に合ったよ」
そういいながら、男の子は隣のジャングルジムの子に声をかけていた。
「あ、あれ弟のゆうき」
ゆうきはジャングルジムにいたが、校庭の隅を歩く先生と話していた。その後6年生の昇降口付近で6年生ぽい子と話していて、うさぎ小屋のうさぎを見ている。
「なんか、弟さんいろんな子と話しているね」
「そうなのよ、人との距離感おかしいよね。あの子」
あゆみも人のこと言えないよと思うけれど、言わなかった。
算数のテストの後は、給食。
「じゃあね」
あゆみは荷物をまとめ、帰り支度をしていた。
「給食、食べないの?」
「給食、止めているからさ」
あゆみは去っていった。




