11話 林間学校
<行かない人>
第二小5年2組 柏原美月
「給食、揚げパンだ。お母さんこの日行こうかな」
「あら、この日5年生の林間学校よ。5年生の給食は止まっているわよ。泉先生も、引率するって」
なんだ、行こうと思ったのに。
第一小 5年1組 横溝あゆみ
今日は大きなリュックを持って、いつもの時間より早く登校しているなあ。何の日だ?
まあ私はいつも通り電車に乗って学校に行くけど。雨だね。
<行く人>
第一小 5年1組 丸山友理奈
雨だった。せっかくの林間学校なのに。天気予報によると明日も雨らしい。夕方ごろには雨は上がるとはいうけれど、そのころにはもう学校に戻っている。雨だと山登りもキャンプファイヤーも全部室内。なんだかつまらなそう。
キャンプファイヤーの代わりは宿舎の大広間であった。室内だから火はなくて電気の下。やることもだいぶ減って、軽いレクをして終わった。ダンスも場所がなくてやらなかった。
山登りもできないから、ホールで映画鑑賞。それでもみんなでお泊りして、クラスの子とも今までよりも話せたかもしれないなあ。
宿舎を出て、大きなバスで学校に戻る。バスに乗ろうとしたら、大きなバスが3台やってきた。窓に第二小と書いてある。第二小とは日程一日違いなんだよね。もしかして会えるかも、って第二小行った友達と話していたね。外へ出ると、これまでの雨が嘘のように晴れていた。今日だったら、キャンプファイヤーできたのかな。
「あ、友理奈―」
第二小のバスから、子ども達が下りてくる。その中に去年まで仲良かった、美咲がいた。私は手を振り返す。
「キャンプファイヤーやった? うちはこれからよ」
「雨だったの」
「えーかわいそう」
「はい。駐車場混むから、話し込まないように」
どちらの学校の先生からにも注意された。
第二小 5年1組 真中愛
晴れた。第一小は雨でキャンプファイヤー中止だったと聞いた。うちはできるんだ。第一小には悪いけど、ちょっと複雑。ダンスあるんだもん、キャンプファイヤーだと。でも泉先生ついてきてくれたからよかったなあ。ここにもサポートルームがあるみたい。




