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10話 いじめられていた子 第二小5年1組 真中愛
ダンスの時、ターンがうまくできなくて、転んだ。
隣にいたあいつが、私を蹴った。ケタケタ笑っていた。
それから、ダンスの時間はサポートルームに行っている。
ダンス以外の時間も、私を見てケタケタ笑う。最初はあいつ一人だった。次第に友達を巻き込んで、私が当てられて答えを間違えたり、何か失敗すると指をさして笑うようになった。
でも、学校に行けないのは嫌だ。負けたくない。でもダンスだけは無理だった。
先生にも言った。あいつには注意したらしい、でも別に変わらない。4時間目はダンスだ。給食を急いで食べて、先生にこっそりとサポートルームに行くことを告げた。先生は、何も言わずうなずいた。
サポートルームにいても、大きな窓から校庭が見える。ダンスの様子がよく見えるし、音もかすかに聞こえる。それでも参加するよりはいい。
サポートルームに他に誰かいた。見覚えがある。運動会の時にいた私服の子。見たのは、運動会以来だ。
しばらくその子と話していると、ダンスのことを聞かれた。
「ダンスだけは無理なんだ」
あの子はお母さんが迎えに来て、すぐに帰った。私はお母さん来れないし、このまま負けられない。
来年学校変わらないかな。




