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呪いの姫君が振り向かない  作者: 蛙酒夏海
第一章 夜の国編

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間話 第一寵姫 扉姫ミリアム

 その娘は独りだった。

 いつから独りだったかはもう覚えていなかった。

 生まれた時、多くの人間に囲まれ、多くのことを教えられた。

 孤独は知らなかった。


 多くのことを知り、学んだが、自分が何をすればいいのか、どうすればすべきことを見つけられるのか知らなかった。

 

 いつしか人々がいなくなったとき、その娘は扉を開けた。

 なにかが見つかるかもしれないと、扉を開け続け、独り歩き、彷徨った。

 

 やがて独りでは何も見つけられないことを知った。

 次に開ける扉を見つけられず、立ち尽くしていたとき、金色の瞳がその眼差しを向けていた。

 

 金色の瞳に見つめられ、手を引かれ、

 娘はまだ探している。

 自分が開くべき次の扉を。

明日で第一章「夜の国編」が終わります。

次章は「カエルの王子様編」となります。

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