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この月が綺麗だって君に伝えたかったんだ  作者: 蛙酒夏海
第一章 夜の国編

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第17話 人間と水妖 後編

 どうやらいなくなったメルジーナ様とやらは、ローレルと呼ばれている偉い水妖の娘のようだ。


 元々、水妖たちを率いる存在であった寵姫・叫姫マヤ。その叫姫マヤが妖魔の王であるカルミラの寵姫に迎えられる。

 その際に繰り上がりで水妖の王となったのが、目の前のポニーテール人魚王妃のローレル。


 ややこしいが、つまりメルジーナ様とは人魚の王女なのである。

 そりゃ王女様がいなくなったら慌てるよね。


 オレの周囲を取り囲んでいた人魚たちがザワザワと騒ぎ出している。


「あの娘はまた……どうせまたどこかの入り江で隠れているのでしょう」


 ローレルが母親らしく怒っている。

 きっとお転婆娘なのだろう。

 今夜はご飯抜きだな。


「そレが……北の海岸に森の魔物の足跡がアって……その……恐らく歌で操ったンかと……」

「森へ行ったのですかっ!?」


 報告をした人魚が怒られている。

 これはご飯抜きでは済まないな。

 体罰は推奨しないが、お尻へのビンタの一発は覚悟したほうがいいぞ王女様。


「どうしたものか…」


 同じ様に歌で魔物を操り、みんなで後を追えばいいと思ったが、そうはいかないらしい。

 そもそも歌で魔物を完全に操るほどの力は水妖の中でも王族くらいしかいない。

 水辺では最強を誇る水妖も、陸では大した力を発揮できないのかもしれない。



 ここは空気を読める男の出番だな。

 決してあわよくば美人の人魚姫と仲良く……なんて下心はない。

 ないぞ。


「ローレル様。もし宜しければ私が参りましょう」

「しかし…」


 少し考える様子を見せた後、ローレルは続ける。


「…申し訳ございません。頼めますでしょうか? 人間殿」

「勿論です。それではなにかメルジーナ様の匂いが付いたものを貸してください」


 一瞬にして人魚たちがドン引きした顔をする。

 違うのだ。

 誤解しないで欲しい。

 そんな趣味がないとは言わないが、今がそんな時でないことは分かっている。

 最近は異常なほどに五感が鋭くなっており、遠くの魔物を判別できるほど嗅覚も鍛えられてきているのだ。


「私は鼻が効くのです」


 間を置かずに言った。一瞬の油断が命取りになる。


「そ…そうなのですね。それではなにか持って来させましょう」


 そう言うと、先程怒られていた人魚が、小さな貝のついたミサンガの様なアクセサリーを持ってくる。


「これはいかがでダス? いつもメルジーナ様が腕に付けていたものです。さっき北の海岸で拾ったので落としたばかりカと…」


 まじないのアイテムだそうだ。

 小さな貝殻のチャームがついている。

 独特な甘い匂いに混じり潮の匂いもする。

 この匂いを追えば追いつけそうだ。


 しかしこの人魚さんやけに訛っているな。


「城の兵にも救援を要請するつもりですが、ここからは距離があります。すみませんが頼りにしています」

「承知しました」


 美人の人魚たちからの依頼である。失敗は許されない。


 会話を終え、ひとまずアクセサリーが落ちていたという海岸に行き、そこから匂いを追って森に入った。

 毎日のように森へ入っているが、この辺りには来たことがない。

 どんな魔物が出てくるか分からないのだ。

 警戒を怠らず、感覚を研ぎ澄ませる。


 というか人1人を運べる魔物となると、最低でも闇狼程度の大きさは必要なはずだ。

 そんな魔物を操れるなら出る幕もなさそうだけど…


「ルナー!」


 森へ入って少ししたところで、先ほど別れたばかりの月の妖精ルナを探す。

 こんな時は少しでも人手があった方がいい。

 それにルナはなんだかんだ頼りになる。


「どうしたの? 慌てて。お使いはもう終わった?」


 不思議そうな表情でルナが飛んできた。

 移動しながら状況を説明すると、「任せて!」とばかりに捜索を手伝ってくれる。


 月明かりが照らす森の中で移動も慣れたものだ。

 10分ほど森の中を足早に進んでいると、普段は見ないような魔物達とすれ違う。

 大きな蛇や蜘蛛、動く大木。縄張りがあるのだろう。場所が違うと生態系がガラッと変わって見える。

 余計な戦闘は避けるため、空を飛べるルナと協力して索敵を行い、先回りして魔物をやり過ごす。

 そうしながらも人魚姫メルジーナの匂いを追うのだ。体力、精神力を使う。


 さらに進むと王女様の匂いが強くなった。


「いたよ!見つけた!注意して」


 斥候役を買って出てくれたルナが、語気の強い小声で教えてくれる。


 ルナの指示するほうに注意を凝らすと、音が聞こえてくる。

 最初は風が木々の葉を揺らしている音だと思った。しかし様子が違う。 王女様の匂いに加え、枝や葉を擦るような音が大きく聞こえてくる。


 大型の魔物が移動する音だろうか?


 気配を押し殺し、木陰に入る。

 相手に見つからぬように、匂いと音の方向を伺った。


 大型の魔物に違いはなかった。

 いつだったかジョセフ老人から図鑑で教えてもらった魔物。

 人喰魔草イビルプラント

 それもかなり大きい。ハエトリ草のような大きな口に似た消化器官が体にいくつもあり、牙のようなトゲが付いている。

 全体的に枯れたような色をしているが、擬態なのだろうか。

 ツタの触手は元気に動き回っている。


 ルナやジョセフ老人から森の魔物についてある程度聞いていたが、あんな風に動き回れる植物を見るのはさすがに始めてだ。


「あそこにいるよ!」


 ルナの言う方に注意してみると、ツタのひとつがなにかをグルグル巻きにしている。

 下の方の隙間にヒレが見えることから、アレがローラ様なのだろう。グッタリしている。時間はあまり無さそうだ。


 かと言って、ミイラになるミイラ取りでは意味がない。

 そう思い回り込もうとして、ルナに呼び止められる。

 

「アイツらは音に反応するから、ワタシに任せて!」


 ルナは抑えた声でそう言いながら、人喰魔草の向かって反対側へそっと飛んでいく。


 確かに植物が音を聞くというのは聞いたことがある。

 気を引いてくれるというのだ。

 ここはルナを信じて、自分の役割を全うしよう。

 

 考えられる人喰魔草の倒し方として有効そうなのは、不意打ちの火の魔法だ。

 しかし剣と比べると魔法はまだ得意ではない。

 それに火の魔法をぶつけたとしても王女様を巻き込んで焼き魚にしてはさすがにマズい。

 今は王女様の救出を優先すべきだろう。

 それなら氷の魔法か。まだジョセフ老人に教わっている途中で、ぶっつけ本番になってしまうが…

 状況からしてあまり考え込んでいる余裕もないし、思いついたアイデアに賭けることにしよう。


 考えていると、月の妖精ルナが人喰魔草のうしろへと回り込んでいた。

「こっちだよ!【土針魔法(トパーズ・ブロード)】!!」


 月の妖精ルナが石でできた小さい槍を、人喰魔草の背後から放つ。

 

 大したダメージはなかったが、人喰魔草がルナの方へと体を向けた。

 そこへすかさず飛び出し、人喰魔草の根元へ手をつくと全力で氷の魔法を発生させた。

 このまま根まで凍らせる算段だ。


「【氷魔法タンザナイト】!!」


――――よしっ!


 予想通り根元が凍り始めた。

 しかし凍るスピードが遅い。

 手間取っていると人喰魔草がこちらへ向き直った。

 その瞬間、左の方から空気を割く音が聞こえる。

 咄嗟に頭を下げるとツタの鞭が頭の上、空を切った。

 一本さらに一本と、人喰魔草の猛攻を目で捉えて避けていく。

 さらに右手前から僅かに焦げるような匂いがし、後方へ飛び退いた。

飛び退いた瞬間、今いた場所へと人喰魔草が炎を吐く。


 草のくせに火の魔法ブレスなんて使いやがって。

 そう思ったが、それ以上に自分が人喰魔草の動きについていけていることに驚いていた。


 人喰魔草は苛立っているのかさらに猛攻を仕掛けてくるが、しっかりと目で見て、相手の動きを感じ、全て対応できる。

 しかもスキをついて攻撃してきたツタを剣で切り落とせているのだ。

 そんな場合ではないことは百も承知の上だが、今まで魔物と戦ってきた成果をこんなところで実感できるとは…


 しかしノンビリもしていられない。

 こちらは人質を取られている。


 根元の一部が凍り、動きづらそうにしている今がチャンスだ。

 自分が動けると分かったため、積極的に攻めていく作戦へ変更しよう。


 まず土の魔法で人喰魔草を狙って地面から複数の槍を放つ。これはすぐに壊されたが、意識を反らすことが目的だ。

 ルナも意図を理解してくれ、コチラと反対の方向へ回り込む。


「ルナ!」

「あいさっ!」


 かけ声と共に、ルナが人喰魔草の死角から魔法を放ってくれる。


 人喰魔草の意識がコチラから完全に逸れた時、その隙に懐に飛び込んだ。


 とにかく今は切れ味が欲しい。

 人喰魔草の根元は思ったよりも太く、おそらく堅い。

 これも【氷魔法】と同じで、上手くいった試しはないが、他に思いつかない。

 ルナに教わった、剣に魔力を纏わせる術。

 剣が自分の腕の延長にある感覚。

 刃に鋭く魔力を纏わせるイメージ――……


 一瞬の逡巡のあと、人喰魔草の根元を力一杯、横一線に両断した。



◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆



妖魔の住む夜の国。雨の海の近くにある森の中。

根元から両断され、動かなくなった人喰魔草の姿があった。




「上手くいったじゃん!段々頼れるようになってきたね~」


 戦いの様子を見ていた月の妖精ルナが、にんまりとした笑顔で近くに飛んでくる。


 自分自身も自分の変化に驚いていた。

 しかし今は感慨に浸っている暇はない。

 今は人魚姫が優先だ。

 根と切り離された人喰魔草は、暫くジタバタしていたが、やがて動かなくなった。


 人喰魔草の死体の中からツタでグルグル巻きになっていたものを見つけ出し、中身を傷付けないように解いていく。

 すると中から人魚が出てきた。

 先ほど会ったローレルの面影もある。

 この娘がおてんば人魚姫のメルジーナで間違いないだろう。

 11、12歳といったところだろうか、妖魔の年齢は見た目からは判断がつかないがウェーブのかかった金髪が似合っている。


 グッタリとし、気を失ってはいるが息はあるようだ。

 こういう場面で治癒の魔法を使えたらいいんだろうな。

 以前に狩人のロンも使っていたし、簡単なものを後でジョセフ老人に習ってみるか。

 

 しかし…人魚を背負うことなんて想定していなかった。

 足が分かれていないので背中に乗せた時に支えづらい。

 かといってお姫様抱っこをすると、森の中では足下がおろそかになり、躓いてしまう。


「ねぇ。なにかいるよ?」


 どうしたものかと考えていると、ルナがなにかが近寄ってくることに気がつく。

 パッと警戒をすると、木陰から白くてデカい毛玉が恐る恐る出てきた。

 狼ではない……犬だ。

 近いもので言うのならセントバーナードだろうか。

 しかし記憶の中のセントバーナードより遥かにデカい。

 下手したら熊だ。


 少し離れた位置から心配そうにメルジーナを見ている様子からして、彼女はコイツに乗ってここまできたのだろう。

 恐らく歌で操ったというより、友達という感じ…かな。


「姫様の友達なんだろ? 良かったら運ぶのを手伝ってくれ」


 そう言うと、毛玉は申し訳なさそうに、垂れた尻尾を振りながら近づいてきた。



◇◆◇◆◇◆◇◆◇


 帰り道はとくになにもなかった。

 何度か魔物とすれ違ったが全てやり過ごすことができたし、毛玉に乗せた姫様は、乗り心地が良いのかイビキまでかいている。

 月の妖精ルナも機嫌良さそうに白い毛玉の頭に乗っている。

 さっきまで食人植物に捕まっていたとは思えない。

 みんな呑気なものだ。

 そういうオレも夜の森の散歩を楽しんでいる。


 ルナがオレ以外といて、楽しそうにしていることが嬉しい。



 森の浅いところまで戻ると姫様が目を覚ました。


「ん~…ん?」

「お目覚めでしょうか」

「ギャア!」


 第一声が悲鳴だと心にくるな。


「に、にに、人間?! 人喰魔草は!?」

「先程、討ち取りました。もうすぐ、入り江に着きます」

「え!本当か?! ……人間、褒めて使わす!」


 姫様の表情がぱっと笑顔になる。

 これはなにか物を買ってあげたくなるな。


「ポポも恐がりなのに巻き込んで、すまなかったな」


 そう言いながら自分を背負っている犬を撫でていた。

 この犬はポポというらしい。

 しかしこうして見ると見た目通り、年相応といったところで中々かわいらしい。

 話を聞くと、入り江に迷い込んだポポと遊んでいるうちに森へ興味が湧き、好奇心を抑えられずに森へ入ったとのこと。

 元気なのはいいが、前科が多そうだな。


「そうだ!少し寄り道をできぬか?花を摘みたくてな」

「花、ですか?」

「そう!皆から聞いてな!お主、カルミラ様を助けるために頑張っているのだろう?我もなにかしたくての!」


 なんだ、良いところあるじゃん。

 よし、綺麗な花を見繕ってやろう。


「お主とポポにもお礼をしないとな」

「いえ、それには及びません。それよりもお母様がとても心配されていました。早く帰りましょう」


 あっ…と口から声を漏らしながらメルジーナの顔がサーっと青くなっていく。

 さっきまでの元気そうな赤い頬はもうここにはない。


「こ、殺される…っ! お母様に殺される! 待ってくれ! 戻ってくれ! 早く森へ!」

「そういう訳にはいきません。森は危険です」

「今!お母様に会うくらいなら、森で死んだほうがマシじゃ!」


 しかしポポは止まらない。

 森の危険を知っているのだろう。

 水を得ない人魚は、ただまな板の上で運命を待つのみである。

 ジタバタと抵抗しているが、すでに状況はドナドナ。

 哀れ人魚姫は母の手にかかり海の泡となるのだ。


 というのは冗談だが、遊びたい盛りに縛り付けられているのはちょっと可哀想だ。

 良いところもあるし、顔も可愛い。

 一緒に謝るくらいのことはしてやろう。

 お転婆娘でも将来の人魚の女王…なのか?全部上手くいって終わったら竜宮城にでも招いて貰えるかもしれない。なんてね。



◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


 いつの間にかいなくなっていた月の妖精ルナを気にかけつつも、花を見つけ、魔物との余計な戦闘を避けながら森を抜けた。


 人魚たちが集まる岩場まで着くと、母人魚こと水妖の女王ローレルがとても怖い顔をしていた。

 綺麗な顔が台無しで……それはもう般若のようだ。


「人間殿、迷惑をかけました。あらためてお礼を言わせてください」

「いえ、それには及びません」


 ピリピリした雰囲気が伝わってくる。

 居た堪れないとは正にこのことだ。

 ちゃんと畏まっておこう。

 周りの人魚たちも、人魚姫の行く末を緊張の面持ちで見守っている。


「それよりも、メルジーナ」


 ビクッ!!っと肩を震わせたのは、背後にいる人魚姫だ。


「お、お母さまぁ…」


 母人魚は鬼の形相だ。

 まるで殺気が具現化しているようにみえる。

 周りにいる人魚たちもビビっている。

 家族のしつけ問題に首を突っ込むべきではないかもしれないが、やはりここは一肌脱いでやろう。


「ローレル様。姫様は、カルミラ様…ひいては水妖の方々のために陸地の花を取りに森へ入ったようです。 差し出がましいようですが、どうかご容赦を…」


 以前、頑張って勉強してはみたが、やはり敬語は難しい。しかし思いは通じたようだ。

 じっとローレルの目を見ると、段々と表情が諦めた様子になっていく。

 

 ローレルがゆっくりと息を吸い、深いため息をつく。


「人間殿に免じて、今日だけは許しましょう」


 人魚姫メルジーナの表情がコロッと変わる。

 先ほどまでの沈痛な表情はどこへやら、ニコニコしながら嬉しそうに背中をバンバンと叩いてくる。

 可愛いけど痛い。


「それよりも人間殿にウロコを持ってきなさい」


 そういうと奥の方から別の人魚がパンパンに膨らんだ袋を持ってきた。忘れていた、今日はお使いに来たのだった。



 その後、改めてお礼を言い、水妖の入り江を後にすることにした。

 元気を取り戻し調子に乗ったメルジーナ姫が、般若に頭を叩かれていたのはご愛嬌だ。


「カルミラ様のために魔物を狩っているのでしょう。たまにここへ来てください。水辺での戦い方や、水を使った魔法をお教えしましょう」


 と、ローレルの見送りのお言葉。とてもありがたい。


「それと……妹のことをよろしくお願いいたします」


 真っ直ぐな眼差しでそう付け加えるローレル。

 第四寵姫・叫姫マヤは彼女の妹だ。

 今のは水妖の長としての言葉ではなく、きっと一人の姉としてのものだろう。

 本来であれば彼らの主である妖王カルミラを差し置いて、よろしく頼む、などとは言わないはずだ。


 水妖の王であるローレルの眼差しに応えるように、強くうなずく。

 

 その様子を知ってか知らずか、娘のローラが空気を読まずに会話を引き受ける。


「また一緒に森に行こうぞ!」


 と、続いてローラ姫の言葉。再度しっかりとゲンコツを受けている。それを心配そうにみているポポが可愛い。



 こうして人魚たちに見送られながら雨の海の入り江を後にした。


 予定よりも時間が掛かってしまった。

 ジョセフ老人が皺だらけの首を長くして、帰りを待っているだろう。

 帰り道を急ぎながら、今日の人喰魔草戦を思い出す。

 確実に力がついて来ているのだ。

 次の呪いの依り代、その挑戦もできる。


 いつの間にかいなくなり、水妖たちと別れると、気づいたら合流していた月の妖精ルナと帰路をともにする。


 この子のためにも頑張ってあげなきゃな。


「ん?なにか言った?」

「んーん。なにも」


 月の光の中、楽しそうに飛び回るルナの笑顔に、あらためて決意を固めた。

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