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レイラは朝食を食べ家をでました。夢の森書房でのことは誰にも言いませんでした。言っても誰にも信じてもらえないと思ったからかもしれません。
そして一度深呼吸をしてから夢の森書房の扉を開けました。今日は扉があり少し安心しました。開けると店主の瑠璃が出迎えます。
「今日はお一人なんですね。それであなたの聞きたいこととはなんでしょう?」
「あの……言ってましたよね? 同性同士でも好きに恋愛すればいいってそれって気持ち悪くないんですか?」
瑠璃は少し驚いた表情をしてから「いいえ? 気持ち悪いなんて思ったことはないですよ。そうですね……それでは例え話をしましょうか。あなたがもし痴漢にあったと仮定しましょうか。これはあくまで仮定の話なので実際とは切り離して考えてくださいね。もし助けてくれた人がボーイッシュな女の子だったら? その人に最初は憧れ好きになってしまったら? 何が起こるかわかりませんから」
その話を聞いたレイラは突然泣き出してしまったので瑠璃はポケットからハンカチを取り出し、差し出しました。
「ありがとうございます。すみません……痴漢ではないですが、ストーカーにあったとこがありましてその時に怖い思いをしたことがあったんです。ですが、警察に行っても私が悪いみたいな言い方をされてしまって……辛い思いをたくさんしました。でもあなたの先ほどの言葉を聞いて少し気持ちが楽になりました。ありがとうございました」
彼女は軽く頭を下げると家に帰って行きました。きっと彼女も夢を見つけたのでしょう。そうだったらよいなとその姿を見送った直後ミアが現れました。突然現れた少女に瑠璃は少し驚きましたが、したためていた手紙と彼が欲しがっていた本を手渡し、ミアは必ず届けると約束し消えました。
あの時の本をきっかけに新たなお客様がくるとも知らずに……




