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夢の森書房での不思議な体験  作者: 柊瑠璃
第二章 本に喚ばれてしまった少女の話
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「大丈夫だ。お前の息子は俺の家で寝ている。なんだって? 今すぐ帰って勉強するようにいえ? それはできないな。なあお前はいつから息子の笑顔を見ていないんだ? 彼はよく頑張っているじゃないか。褒めているか? お前息子ができたらたくさん褒めてやるって言ってたじゃないか。だが、現実はどうだ? 褒めていないだろう。彼が怯えていた様子だったからな。ただ怒鳴るだけでは何も伝わらんぞ。お前は昔から口下手なんだからしっかり話さないとだめだ。息子の話に耳をきちんと傾けているか? あと門限が18時はないだろう? 部活ができないではないか。きっとお前にも伝えようとしたのだろうけどお前が怖くてあきらめたんだ。俺だってたまには怒ることもあるだがな言いたいことも言い合えない家族はどうなんだ?」

その最後の言葉に彼はきっと目が覚めたのでしょう。すすり泣く音が電話から聞こえ電話が切れました。その数時間後、ジェイクが目を覚まし不安そうな顔で彼女の父親をみつめます。彼はもう大丈夫だとでもいうように頷きました。すると彼も安堵の笑みを浮かべ、その後夕食を一緒に食べ帰って行きました。それからかれはすっかり元気を取り戻し父親との関係も良好のようです。クレアは告白をしませんでした。けれどいつか自分から告白して彼と付き合う日がくればよいとそんな日を夢見ています。


そして瑠璃は本を閉じました。これでこの物語は終わりのようです。暫くの間聞いていた皆は口を開こうとはしませんでした。質問をするべきはずのロイドでさえそうしてようやくロイドが口を開きます。

「では最後に璃々様に質問いたします。あなたはこの物語を通して何を学びましたか?」

璃々は少しの間考えてから答え始めました。

「そうですね……きっとこの物語には伝えたいことが2つあると私は思います。まず1つは恋することの大切さ。性別を問わずその気持ちを大事にしてほしいということ。まあ私はまだ恋をしたことがないのでわかりませんが……私も恋をしてみたいと思いました。話がずれましたね。元に戻して2つめはきっと自分のいいたいことはきちんというべきだということでしょうか。自分ばかり我慢していてはき苦しくなってしまいますから。誰かに話したりして気分転換をするといいかもしれませんね」

その答えに満足げに彼は頷きました。きっとその答えが正解だったのでしょう。けれど、正解は一つではありません。自分の中で答えをみつけるといいのでしょう。その話が終わるとその部屋の隅に端正な顔をした男性が座っていました。その姿はひかり輝いています。いつの間にきたのでしょうか。するとその男性が頭をさげました

「申し訳ありません。あなたたちをここへ呼んだのは私なのです。主が元気なさそうだったので少しでも元気になればよいと思いつい呼び寄せてしまいましたが私もなんとか止めようとしたのですが間に合わずもうしわけありませんでした」

その様子を呆然と見つめていたロイドは彼になんと声をかけていいのかわからないようでおろおろしていると主が彼に駆け寄ります。

「そなたのせいではない! すまない! わたしが望んでしまったばっかりに頭をあげてくれこの世界の妖精であるノアよ! 私のせいでそなたにも迷惑をかけてしまった。なんとお詫びをすればいいのか」

とお互いに謝り合い始めました。その様子に瑠璃もリアムもレティもどうしたらよいかわからず戸惑っていると厨房で働くことになったコックの少女が入ってきました。


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