相談相手
ここからジル編終わるまで休み無しとか言ってたけど……明日休むことになりそうです……申し訳ない。
だから今日に明日の分も更新します。
つまりは二話更新。
それで許してください。
ジル先導のもと先程話してもらった依頼主の元へと向かう。
話の流れなのかやることがないのか、はたまた遊びの一環のつもりなのか、例の幼女二人も一緒になってついてきた。
その際に互いに歩きながらの軽い自己紹介を済ませ(ジルのことを好きな子がカンナ。元気いっぱいな子がミミルだった)、お互いある程度仲良くなった所で、目的地であろう場所にたどり着いた。
大きな井戸が備えてある少し開けた場所から路地を一つ入り、少し進んだ先にあるちょっとだけ開けた場所。
二人掛けのベンチが一脚だけ置かれたそこに、一人の男性が座っていた。
「お待たせしました。リビットさん」
「そんな……こちらからお願いしたことですので」
立ち上がり、愛想笑いのようなものを浮かべながら軽く頭を下げるリビットと呼ばれた男性。
年齢としては二十代前半だろうか。高校生よりも年上に見える。強いて挙げれば大学生……だろうか?
他はあまりコレといった特徴の無い顔つきをしている。少しばかりニキビ跡が多いぐらいだろうか。
元の世界の俺は母親の言いつけ通り風呂上がりに乳液を――って、それは関係ない。そもそもそういったものが無い世界でそんな手間を掛けなければいけないものを求めること自体が誤りだ。
「えっと……それで、この子達は……?」
ピョコン、とジルを挟むよう両隣に並ぶ二人の子供と、その斜め後ろで成り行きを見守るだけになろうとしていた俺達に視線を向けてくる。
「この子達はカンナとミミル。あなたがプロポーズするという話を聞いて手伝ってくれると」
「カンナです」
「ミミルだよっ! お兄さんは?」
「えと……リビットって言います。よろしく」
戸惑いながら、お互い自己紹介。
……ん~……もしかして彼は、この辺の地域の人ではないのだろうか? もし顔見知りならこんな自己紹介なんてしないだろうし……。
「で、後ろの方が、女性の意見を言ってもらおうと、ついてきてもらいました」
「リフィア。よろしく」
「ああ……うん。よろしく」
……チラりと胸元へとやられた視線が気になった。
女性って、本当に男性の視線がどこに向いたのか分かるんだな……本能で向いてしまうとはいえ、これは悲しい。
特にリフィアのようなカンナやミミルと大差ない膨らみを見られる立場だと尚の事である。
「それじゃあリビットさん、早速ですが、あなたのお相手を……」
「いやその前に……俺、プロポーズするなんて言ってないけど」
「「「えっ?」」」
俺と子供たち二人の声が重なる中、リビットさんは言葉を続ける。
「付き合いたい子がいるから助けてほしいって話で……」
「? お付き合いということは、交際したいということでは? でしたら、先に待つのは結婚かと……」
「そこまでの深い関係は望んでないって。何というか……そう、友達の延長、というか」
ジルへの返事中、子供たちをチラりと見て言ったその言葉から察するに、要は結婚はしたくないけどお近づきになりたいとか、そういうことだろう。
これは……難しいな……。
この世界の結婚感としてはどちらが正しいのかなんて、今の俺に分かる訳がない。
個人的にはジルの言うように付き合う=結婚だとは思うが、俺の世界の世間一般はリビットの言うような「結婚は無いけどそういうことをしたい」といった関係を付き合うと言っていたし……。




