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俺を異世界に飛ばした美少女巫女が、ウー○ーと○郎を貪り食ってふっくら戻ってきた ~元保育士のコンビニ店員を巻き込んで、異世界で3人家族(設定)始めました  作者: 蜜朗
第1章:武力でいけそうだけど、ここはあえて頭を使います 〜乙女原奪還と悪徳宿場町攻略

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第2話 乙女原奪還会議。暗殺スキル持ちの美人クノイチ&ステータス最強戦士たちが仲間入り

 現在、「乙女原奪還会議」と称し、朝秀の家に集まっている。


 なぜわざわざ山の中の朝秀の家かというと、俺の寝床である納屋だと、辻宿の息がかかった者――特に岩松に感づかれるお恐れがあるからだ。

 差し詰めここが「奪還会議本部」といったところか。


 集まったメンバーは、俺、ミチル、ユキホ、久蔵、五助、そして朝秀の六人だ。


 なんだかピリついた緊張感が漂うなか、俺はまず、全員に向けて切り出した。


「さて。みんなが集まったところで、まずは今まで伏せていた事実を明かそうと思う。……実はさ、俺、あの日川に突き落とされたんだよね」


「「「えっ!?」」」


 みんなが絵に描いたように驚愕の表情を浮かべる。


 そりゃあそうだろう。ミチルやユキホも含めて、誰にも話していなかった初出しの事実なのだから。


 真っ先に口を開いたのはユキホだった。


「……ということは、その突き落とした犯人は辻宿の人間で、乙女原を奪い取るために平太を突き落とした、ってこと?」


 さすがユキホ、相変わらず頭の回転が速くて鋭い。


「うん。乙女原を奪うためっていうのは間違いないと思う。ただ、犯人が辻宿の人間かっていうと、ちょっと違うんだな」


「え? 辻宿の人間じゃないの? だったら一体どこの誰よ」


 俺はみんなの視線を一身に浴びながら、少しだけタメを作ってからその名を口にした。


「――岩松だ」


 ドン、と激しく床を叩く音が響いた。


「あの野郎……っ!!」


 朝秀がガタッと勢いよく立ち上がり、顔を真っ赤にして憤る。


「気のいい野郎だと思っていたのに……裏切りやがったのか!!」


「まーまー、落ち着けって朝秀。確かにそういうことではあるんだけどさ。でもね、俺はそこが逆に、相手を切り崩すポイントになると思ってるんだよね」


 俺が宥めるように言うと、全員が「どういうことだ?」と言わんばかりに興味津々な目を向けてきた。


「要するにさ、奪還っていっても、単に乗り込んでいって力尽くでぶっ飛ばせば良いってわけじゃないと思うんだ。相手は代官所もある大きな街だし、それをやっちゃうと、こっちがただの『反乱軍』になっちゃうじゃん」


「なるほどですな……」


 久蔵が、いつものように眼鏡をくいっと押し上げるような仕草をすると、ひとり合点した様子で得意げに続けた。


「そこで、平太さんを暗殺しようとした事実――まずはその動かぬ証拠を掴み、外堀から相手を切り崩していこう、ということですな」


「そう、その通り! お上に捕まったりしたら元も子もないしさ。そうならないように、頭を使ってスマートに進めていく必要があると思うんだよね」


 俺の言葉を聞いた瞬間、久蔵と五助の目がキラリと輝いた。

 どうやらインテリ組の琴線に触れたらしい。


「なるほど主人(あるじ)。いや、さすがは俺たちの主人(あるじ)だ」


 朝秀が感心したように腕を組む。


(だからその『主人(あるじ)』って呼び方、くすぐったいから本当にやめてほしいんだけど……)


「正直なところ、今すぐにでも辻宿に攻め込みたい気持ちでしたが、そこは我慢いたす。となると、まずは情報収集……ということになりますかな」


「そうだね。ただ、情報収集っていっても、俺的にはどこから手をつけて良いやらさっぱりなんだ。何か良い案とかあったりする?」


「それでしたら、まさに打ってつけの人物がおります。実は表に待たせておりますので、少々お待ちを……」


 そう言うと、朝秀は席を立って小屋の外へ出ていき、すぐに三人の人物を連れて戻ってきた。


「こいつらは御厨(みくりや)の郷にいた頃の、俺の配下……というか、可愛い後輩どもです。おい、お前ら! 主人(あるじ)の前だぞ、きっちり挨拶しろ!」


「「「主人(あるじ)! よろしくお願いしますッッ!!」」」


 むさ苦しいほどの体育会系な大声が響く。


 ……ん? この人たちなんか見覚えがあるぞ。


 そういえば、開墾作業のときに、朝秀と一緒にめちゃくちゃ活躍してくれていた男二人と――それから、一人の女性だ。


「まさに打ってつけというのは、こやつのことです」


 朝秀に促され、その女性が一歩前に出る。


 なんだろう、一言で言うなら「クールビューティー」って感じの佇まいだ。


 背はあまり高くないけれど、すらりとしたスタイル。

 高校時代のクラスの女子で例えるなら、一軍や二軍のヒエラルキーには属さず、その外側で誰にも媚びずに確固たる地位を築いているタイプというか。

 俺みたいな陰キャが話しかけたところで、余裕で無視されるに違いないタイプの女性……。

 とにかく、俺があまり得意ではないジャンルの美人さんだ(得意なタイプなどないが)。


 そんなことを考えながらふと横を見ると、久蔵と五助が完全に彼女に見惚れていた。


 ……あーもう、ほんとこの世界の男どもって、吉崎太郎を筆頭に分かりやすすぎるだろ……。


 女性はツンとした雰囲気のまま、俺に向かって深々と頭を下げた。


「名は『スズラン』。かつては諜報活動を生業にしておりました。他に私と同じような者があと数名おります。情報収集ということでしたら、お役に立てることも多いかと。……あとは、暗殺、など」


 ん? 今さらっと「暗殺」って言わなかった……?


 嫌な予感がして、俺はすかさずその「スズラン」のステータスを覗き見てみた。


 ─────

 名前:進藤鈴蘭(しんどうすずらん)

 年齢:22歳

 属性:クノイチ

 体力:S

 武力:C

 技術力:D

 知略:F

 魅力:S

 信頼/忠誠:7

 スキル:諜報活動、暗殺

 ─────


 やばい、この娘「クノイチ」じゃん! めっちゃレアキャラじゃね!? パラメータも「S」が二つある。


 そしてスキル欄の『暗殺』……。


 久蔵、五助。残念ながら君たちの手に負える相手じゃないぞ……。


「ほかの二人は、まあ、私と同じ戦闘系ではあるのですが、もし戦となった場合はお力になれるかと」


 朝秀が続けて紹介してくれた二人のステータスも確認してみる。


 ─────

 名前:勝俣州平(かつまたしゅうへい)

 年齢:28歳

 属性:武士

 体力:A

 武力:S

 技術力:D

 知略:D

 魅力:B

 信頼/忠誠:7

 スキル:一気通貫

 ─────

 名前:諸星弾正(もろほしだんじょう)

 年齢:32歳

 属性:武士

 体力:B

 武力:S

 技術力:B

 知略:B

 魅力:C

 信頼/忠誠:7

 スキル:狙撃

 ─────


 二人ともパラメータは超優秀で、何だか尖ったスキル持ちだ。


 勝俣の『一気通貫』がどんな効果なのかは気になるが、諸星の『狙撃』は確実に遠距離アタッカーとして重宝するだろう。


 ちなみに、彼らの先輩である朝秀のステータスはこんな感じだ。


 ─────

 名前:大井朝秀(おおいともひで)

 年齢:36歳

 属性:武士

 体力:S

 武力:S+

 技術力:C

 知略:D

 魅力:A

 信頼/忠誠:10

 スキル:無双

 ─────


 こいつはヤバい。ガチャでいえば、間違いなく目玉枠である。

 おまけにスキルが『無双』。とんでもないゴリゴリの重戦士だ。


 信頼/忠誠もマックスの「10」だ……。

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