ブサイク
整形は”やって終わり”ではない。むしろはじまりである。
「やべぇ美鈴菌ついた。きったねぇはいタッチ」
肩がぶつかった男子が他の男子にタッチして鬼ごっこが始まった。
私を馬鹿にしていじめて、みんな笑っている。
心当たりはまるでない。といえば嘘になる。
この前の放課後の掃除の時間に、鼻筋を整形したとか言って自慢していたやつがいて、「大して変わってないじゃん」って言ったことが原因だろう。
「はぁ? なにそれ貧乏のひがみ?」
「僻んでるのはあんたでしょ。自分の顔が醜いから整形したんでしょ?」
「お前は性格を整形してもらった方がいいよ」
「あんたほど歪んでないし。つーか、鼻曲がってるよ」
「え、うそっ」
その女子は焦ったようにトイレに駆け込んでいき、私は帰った。
次の日から、周りからハブられ、嫌がらせを受け、今に至る。
放課後、下駄箱に虫がたくさん入っていた。せっせと集めたんだと思うと少しかわいく思えてくる。靴は片方無くなっていた。
整形したやつの靴を片方履いて、私は家に帰った。
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