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【第二弾】インスタント小説集  作者: 三色団子


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魚群


 見たこともないでかい魚から必死に逃げていた。


 前方からさらにでかい魚が現れて終わりを悟る。


 ええいままよ!


 勢いそのまま突っ込むと、でかい魚と思っていたのは自分と同じ種類の小魚の群れだった。こりゃいいや、とその列に俺も加わった。


 そしたらどういうことだろう。


 さっきまで襲ってきたやつは見る影もないほど遠くに逃げていった。


 他のやつらも俺たちに進路を譲るみたいに逃げていく。


 気分がいい。愉快だ。今なら何がきたって勝てる気がする。


 ちょうどよく前方から巨大なサメが口を開けて突進してきた。


「かかってこいよ!」


 ——へっ?


 息まいた瞬間、みんなが散り散りになって逃げてしまった。


 逃げ遅れた俺は鱗一枚分に避け、一心不乱に泳いだ。


 気付けば、また一匹だった。


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