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ゴム売り
学校に着いてすぐ、最近彼女ができた颯太を見つけて肩に腕をまわした。
「これ、例のブツだ」
一箱十二個入り、薄さ0.01のコンドームを箱ごと颯太のポケットにねじ込む。
「サンキュー。いくらだっけ」
「おまけして二千円な」
普段はばら売りで一個二百円なのだが、今後もお得意様として期待ができるので値引きをしておく。
「次も頼む」
「任せとけ」
電子決済アプリに送金されたことを確認してその場を離れた。
多感な時期の男子高校生は悪ふざけ以外で、特に一人でゴムを買うことに抵抗がある者は少なくない。だからこそ生まれたビジネスである。
メモアプリを開いて顧客情報を確認しつつ、俺は次のターゲットがいるであろう三組へと向かった。
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