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隠し事
歩みは遅い方に合わせるのがセオリーです
「なあ、ぶっちゃけ汀沙とはどうなん?」
「ただの幼馴染だって何回言わせんだ」
再三にわたって繰り返された質問に同じ答えで返した。
これまでは「お前がそう言うならいいけどさ」と引き下がっていた友人は、この時ばかりは違っていた。
「でもさ、付き合うことになったってさっき汀沙が言ってたぞ」
「え?」
帰りのホームルームが終わってすぐ、汀沙のいる教室へと向かった。
「ちょっといい?」
「いいけどなに?」
「俺たち付き合ってるって」
「うん。もう隠さなくていいかなって」
周囲からきゃあきゃあと黄色い悲鳴が上がった。
ようやく堂々とできることに汀沙を抱きしめたくなったが自重する。
こういうのは段階と、お互いの気持ちが重要だと俺は知っているのだ。
小学校の肝試し以来となる、人前で手を繋いだ俺たちは二人で帰路に着いた。
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