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【第二弾】インスタント小説集  作者: 三色団子


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多重人格

小学生の頃は多重人格設定だったなぁ


 私の中には他の私がたくさんいる。


 学校のみんながそうではないと知ったのは、中学生になってからだった。


 その頃になると私は私を含めて四人に増えていた。


 時おり授業の記憶がない。


 習ったことのない英単語。解いたことのない数学の方程式。覚えたことのない化学式に、世界史の年表と偉人の名前。


 はっとすればプールの匂いがする五時間目の国語の授業だった。


 ひどく眠たかった。運動とお昼ご飯と退屈のせいだけじゃない。


 目を瞑ると、私の中の私たちに出会える。


 そういえば最近、私の一人を見ていない気がした。


「私ってどこに行ったの?」


「もういないよ」


「え、」


「だから、今はあなたが私なの」


「でもまだ定着してないみたい」


「空白は私たちが埋めてあげるね」


 何を言われているのかはなんとなく理解した。


 私はとっくに私になっていたのだ。


~~~~~テンプレート~~~~~

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