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【第二弾】インスタント小説集  作者: 三色団子


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鬼ごっこ


 自然学習で山に来ていた私たちは、昼休みに鬼ごっこをすることにした。


 鬼が決まって十を数える間に、蜘蛛の子を散らしたようにみんな走り出す。


 わたしも逃げる側だったから、遠巻きに鬼の様子を窺っていた。


 そうこうしていると鬼が近づいてくる。


 わたしは逃げ出した。けれどわたしは足が遅い。自慢じゃないけど、徒競走の順番は一番最初か二番目って相場が決まっていた。


 もし捕まったら、わたしじゃ他の人を捕まえられない。


 しかして鬼はわたしに追いついて、


 ——え?


 追い越していき、他の人にタッチした。


 鬼ごっこはわたしをよそに再開される。


 これはあとから知ったことだけど、どうやらわたしは鬼ごっこに参加していると認識すらされていなかったらしい。


 今思い出しても少し、泣けてくる。


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